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2021年 9月 の投稿一覧

かんしゃくへの対応で知っておきたいことⅡ~子どもが集中している時

子どもがお絵かきやぬりえ・工作などに集中している時やとっても楽しそうにしている時は大人だって出来るだけ続けさせてあげたいですよね。でも、どうしても時間がないときは終わらせないと・・・こんなとき、「時計の長い針がここに来たらおしまいね」と言っていてもなかなかすっと終われないことがあります。そんなときはどうしたらいいのでしょう。小さい子なら、上手く言葉でつたえられなくてかんしゃくにみえることがあります。どんな言葉を掛けてあげれば比較的穏やかにやめることができるのか、私がやってきてうまくいった方法をお伝えします。

子どもが集中している時は

まずは声を掛ける前に子どものやっていることをよく見る

時間が無いときこそ「急がば回れ」です。いきなり「さあ、時間だからおしまいね」と言うのではなく、今、子どものやっていることをよく見ましょう。

「でもそんな余裕はありません」って言葉が聞こえてきそうですが、少しの時間でいいんです。
子どもが今やっていることをよく見ましょう。

お絵かきや塗り絵なら今かいているものはあとどれくらいで出来上がりそうかな?それまで待ってあげれるかな?工作でもどれくらいで出来上がるかな?と考えて見てみましょう。もし、まだまだ続きがありそうなら、キリのいいところはどこかなと考えて、「今、おしまい と言われたらどんなふうに思うかな?」と子どもの気持ちを考えてから声を掛けていました。

では、どんなふうに声を掛ければいい?

もう少しで出来上がりそうなら「もうちょっとで終わりそうね。それが終わったらおしまいね。」と言ってあげると、たいていはすっと終われました。

それを、子どものタイミングを考えずに「さあ、時間だからおしまいね!」といってしまうと、2~3歳の子どもはまだ「もうちょっとで終わるからちょっと待って」が言えなくて癇癪を起こしてしまうことがあります。

(前にも書きましたが、かんしゃくを起こした子にはその子が何と言いたかったのか考えて、気持ちに合う言葉を掛けてあげてくださいね。そうすればやがて言葉で言えるようになってきます。)

でも、声だけ掛けて子どもにまかせていると、もっとやりたい気持ちが強いと続けて新しい絵をかき始めてしまうことがあります。すっと終われるためには終わる時を見てタイミングよく「さ、おしまいね。楽しかったね~」ともう一度声を掛けてあげると(しぶしぶでも)すっと終われることが多かったです。

そして、まだまだ続きがありそうな時は、「まだまだ描こうと思ってる?もうすぐ終わりの時間なんだけど、じゃあこの○○が描けたらおしまいにしようか?」「まだまだ●●も△△も描くの!」「そっか、●●も△△も描きたかったんだね~。・・・・・だけどもうおしまいの時間だからね、じゃあ●●が描けたらおしまいね」ときっぱり伝えてもっと描きたい気持ちに共感しながらキリのいいところで終われる提案をしてあげるのがおすすめです。

これはアニメやゲームなどの時も同じで、早めの時間に「あと10分で終わりの時間だからキリのいいところで終わるよ」などと声を掛けてあげると、盛り上がっているところで「さあ時間だからもうおしまいね」というよりずっと受け入れやすくなるでしょう。大人だってドラマの今盛り上がってるところで急に「時間だからこれでおしまい!」って言われたら嫌ですよね。子どもも同じですね。

それとともに、短時間で終わってほしいとき用に、絵かきやぬりえの場合なら小さいめの紙やぬりえを準備しておくのもよいですね。

 

それでもひどいかんしゃくや、手が出る、いつも素直でないなど気になる行動が続くときは

これまで書いたように対応してみても、ひどいかんしゃくや、暴言・暴力・素直でない・極端に何事もやる気がないなど気になる行動が続くときは、特に子どもの気持ちや成長欲求が満たされていないことが考えられます。モンテッソーリ教育ではこのような行動を逸脱行動といいますが、このような時に、何か子どもの集中できるものが見つかった時は、その時だけはルールをゆるめて、食事の時間なども「ご飯できたけど食べる?今日は特別、もうちょっと後にしてもいいよ」と満足するまでやらせてあげると、気持ちや成長欲求が満たされて本来の素直さ、この子らしさを取り戻せることがあります。

もし、きょうだいがおられるなどで集中できる環境がお家で作ってあげにくいときは、お教室に来られるのも良いですよ。お教室では、やりたいことに集中できる環境が準備されています。

 

まとめ

子どもがおえかきやぬりえなどに集中しているときは、まずは声を掛ける前に子どものやっていることをよく見る。そして、もうすぐ終わりそうか、終わりそうならそうなら、キリがよいところで終われるように声を掛ける。まだまだ終わりそうになかったら区切りのところで終われるように導く。

それでもひどいかんしゃくや、暴言・暴力・ひどく消極的など気になる行動が続くときは集中できることが見つかったらその時だけはルールをゆるめて満足するまでさせてあげると、本来のその子らしさを取り戻せることがある。

 

いかがでしたか?自然とやっておられる方もおられるかもしれませんが、子どもの気持ちになって考えてみるとわかると思います。でも、1歳頃の小さいうちは大人の都合で「さあこれでおしまい」と言ってもきいてくれるので、そのずっとそのつもりでいると自我が芽生えてきたとき「何でこんなにかんしゃく起こすのかな?」ってことも出てくるかもしれません。そんなときは、「子どもの気持ちになって考えてみる」そうすると自然と掛ける言葉も違ってくるのではないでしょうか。

イヤイヤ期のかんしゃくについて、まだごらんになっていない方はこちらもごらんください。

モンテッソーリ教室が富山テレビの取材を受け放送していただきました

モンテッソーリ教育について富山テレビさんの取材を受けました

先月放送していただいたものが、富山テレビさんのホームページにアップされましたのでお伝えします。

じつは、7月に取材を受け、8月末に放送されたのですが、
緊張して上手く伝えられた自信がなかったので、皆さんにお伝えしていませんでした。

ですが、放送を見るととてもうまく編成してくださり、皆さんにもお伝えしたいと思ったしだいです。

 

コロナ禍の中ですので、

お教室の中で私だけ先に取材していただいた後、
最近堀先生と共催で外遊びのイベント「ゆるっと外遊び」を行っていることもあり、
お教室にお通いの中田さん親子が参加してくださりお外で取材していただきました。

その頃は梅雨時で雨の心配もあったのですが、当日は雨も降らず、暑すぎずのちょうどいいお天気でした。

途中日差しも出て、お水を使って遊ぶのにちょうどいいお天気になりました。

 

取材は7月のはじめ、放送は8月27日と間がありその間にプロデューサーの織田様とも何度もやりとりしながら「伝えたいことがちゃんと伝わっているだろうか」とドキドキしながら待ちました。

ドキドキしながら迎えた放送日

夕方の「ライブBBT」という番組の「Happy Baby プロジェクト」というコーナーで紹介されたのですが、番組の放送開始時間から10分後くらいに始まりました。

見ていると、モンテッソーリ教育の伝えたい内容がとてもよく伝わるように構成してくださっていて、とても嬉しく、そしてすごくほっとしました。

参加してくださった、英里奈ちゃんもとってもいい笑顔が見られて本当によかったです。

放送の模様はこちらの「放送動画」からごらんください。

https://www.bbt.co.jp/happybaby/album.html

(注:最後に出てくる外遊びイベントはモンテッソーリ幼児教室主宰でなく「お母さんの応援団」堀裕美先生との共催で、ゆるっとした感じでやっています。詳しくはこちらをご覧ください。)

最後になりましたが、取材いただいた織田プロデューサーはじめ富山テレビの皆様、構成、放送に関わってくださった皆様、ご協力いただいた中田さん親子様、本当にありがとうございました。

見てくださった皆様もありがとうございました。

子どもが0歳から持っているモンテッソーリの「自己教育力」とは?

「教育」というと大人から子供に教えるイメージですが、モンテッソーリのいう「自己教育力」とはどんなものなのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

生まれながらに持っている「自己教育力」

突然ですが、あなたはお子さんにハイハイのしかたをおしえましたか?

歩き方を教えましたか?

 

教えなくても自らハイハイしだしたのではないでしょうか?

そして、気付けばつかまり立ちをするようになり、伝い歩きして、教えなくても歩けるようになっていたのではないでしょうか?

そして気付けば、教えなくても言葉を話せるようになったのではないでしょうか?

 

このように、子どもは生まれながらに自立に向かって成長する力を持っていて、必要なことは「やりたい」「知りたい」「学びたい」という意欲が備わっています。

そこで大事なことは、子ども自身が「やりたい」「知りたい」「学びたい」と思った時に、自分で学ぼうとしていることを止めないことです。

 

例えば、子どもが延々と庭の小石を並べているとき、捕まえた虫をじっとみたり、触って研究している時、水たまりの水をじゃぶじゃぶしているとき、子どもは「学ぶ」なんて意識せずにそこからさまざまなことを学び取っています。

こんなふうに自分で「学びたい」と思ったことを思う存分学んだら次の興味、学ぶことの意欲へとつながっていきます。

 

こうした、子どもの中にある自分を成長させるための力をモンテッソーリは「自己教育力」と言いました。

子どもには「自己教育力」があることを発見し、それを基礎としてモンテッソーリ教育法はつくりあげられていったそうです。

 

そして、大事なことは、この「学びたい」という意欲は幼少期だけでなく学校に入ってからの学びにも繋がっていくということ。

 

つまり、小さいときに「そんな汚い石触ってないで行くよ!!」なんて子どもの学びを止めてしまって、学校に入ってから「勉強しなさい」と言うのは矛盾しているということです。

子どもが興味を持ったことを学べる環境を準備してあげるとよいでしょう。

 

では次に、「自己教育力」を十分に発揮させるために大切な「間違いを訂正しない」ということについてみてみましょう。

 

間違いを訂正しない

子どもが何か新しいことをやろうとしている時、大人は早く成功させてあげたいと思って、つい「そうじゃなくてこうやるといいよ」などと口をはさんだり、「ここをこうして・・・」と手をだしたりしてしまいがちですが、手を出した瞬間に子どもはやる気をなくしてしまいます。

また、子どもによっては間違いや失敗を怖がって、新しいことにチャレンジしなくなります。

「間違っても失敗しても、またやり直してちゃんとできるようになる」と信じてその時を待つ関りが大切です。

それによって、子どもも「自分には間違っても自分でやり直してちゃんとできるようになる力がある」と自分を信じられるようになります。

 

1度の失敗で諦める人か、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する人か、どちらがより充実した人生を生きていけるでしょうか?

そんな性質は小さい時からの関りで育っていくのですね。

 

まとめ

1,生まれながらに持っている「自己教育力」

子どもは生まれながらに自立に向かって成長する力を持っていて、必要なことは「やりたい」「知りたい」「学びたい」という意欲が備わっている。

そこで大事なことは、子ども自身が「やりたい」「知りたい」「学びたい」と思った時に、自分で学ぼうとしているを止めないことが大切。そのことを思う存分学んだら、次の興味や、学ぶことの意欲へとつながっていく。

子どもの中にある自分を成長させるための力をモンテッソーリは「自己教育力」と言って、この力を基礎としてモンテッソーリ教育はつくりあげられた。

この「学びたい」という意欲は幼少期だけでなく学校に入ってからの学びにも繋がっていくので、子どもが興味を持ったことを学べる環境を準備してあげるとよい。

 

2,間違いを訂正しない

子どもがやっていることに口をはさんだり、手を出した瞬間に子どもはやる気をなくしてしまう。

また、子どもによっては間違いや失敗を怖がって、新しいことにチャレンジしなくなる。

「間違っても失敗しても、またやり直してちゃんとできるようになる」と信じてその時を待つ。

子どもも自身が「自分には間違っても自分でやり直してちゃんとできるようになる力がある」と自分を信じられるようになることが大切。

1度の失敗で諦める人か、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する人か、どちらがより充実した人生を生きていけるか?

そんな性質は小さい時からの関りで育っていく。