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モンテッソーリ

【6月体験会日程】富山県/となみモンテッソーリこどものいえ

となみモンテッソーリこどものいえ

6月移転プレオープンにともない

説明&体験会を行います。

 

モンテッソーリ教育についてはこちら

をごらんください。

【体験会日程】

各回3名まで

 

6月6日(月)

10:00~11:15 歩行安定~3歳未満

13:15~14:30 ハイハイ~歩行安定前まで 

 

6月19日(日)

13:15~14:30 3歳以上 

16:30~17:45 3歳以上

 

6月26日(日)

10:00~11:15 ハイハイ~歩行安定前まで

13:15~14:30 歩行安定~3歳未満

16:30~17:45 3歳以上

 

 

【募集開始】

5月28日(土) 

10:00予定

当日公開の投稿《応募フォーム》より

お申込みください。

 

 

【費用】

1,500円/人

体験後入会される場合は入会金よりお引きします。

 

 

敏感期に早く気付いて

関わると、集中力もより高まります。

 

 

 

 

 

子育てのイライラ、子どもの様子にイライラしてしまう時どうする?

子どもの様子にいつもイライラしてしまう。

わざと悪いことをしているように見えたり、

何をするのも「めんどくさい」とか

なかなかやろうとしなかったり

すぐに手が出てしまったり

わがまますぎるとか、

イライラの原因はいろいろありますよね。

では、まずイライラをなくすにはどうすればいいのでしょう?

 

イライラを無くすには、子どもの見かたを変える

どういうことでしょう?

では、わざと悪いことをするのは何故なのでしょう?

そんなお話しから始めます。

こんな時いたずらと思って叱っていませんか?

こんなふうにトイレットペーパーやティッシュを次々出したり

ママのかばんの中身を全部出したり

本棚の本を次々落としてしまったり

 

こんなところをみると思わず

 

「やめて!」とか「ダメ!」って言ってしまいますよね。

私もそうでした。「敏感期」を知るまでは。

 

でも、実はこれ

「もったいなーい!」

これ、子どもが自立に向かって自分を

成長させるための子どもにとってのお仕事なんです。

「敏感期」のエネルギーがさせること

寝返りや、ハイハイや歩けるようになるのと同じように

この時期に、「つまむ」「引っ張る」「落とす」という

動作を獲得するためにやっていることなのです。

 

それらを繰り返すことで脳や神経や筋肉を発達させ、

神経伝達が良くなり、動作もどんどん上手になっていきます。

 

このような特定のものに特にこだわる時期のことを

「敏感期」といいます。

 

そして、そのエネルギーは自然のプログラムに

動かされているので、やりきるまで止められないのです。

 

そして、途中で止めさせると、その時はやめたとしても

結局後から何度も何度も満足するまでやってしまいます。

 

ですが、それを知らないと

「何回言ったらわかるの!」って

思ってしまいますね。

 

でも、どうですか、これを知っただけで、

ティッシュ1箱50円くらい

「どうぞ使って」って思いませんか。

後で集めて汚いところを拭くのに使えばいいし。

または、このような代替品を準備してもいいです。

これはフェルトや不織布で作ったティッシュの代替品

「敏感期」のお仕事を十分にできないと子どもは逸脱する

ですが、すでにその時期に

叱ることを繰り返して

認めることがないと

「どうせぼく(わたし)は悪い子なんだ」と

何をしたら親を喜ばせるのかわからず、

 

でも、かまって欲しいので

わざと悪いことをするようになっているかもしれません。

 

または、手を動かすことのできるものを

取り上げてしまっている場合、

敏感期のに発達させるべきところを

じゅうぶん発達させられないままになってしまいます。

 

精神科医でもあるモンテッソーリは、

著書『幼児の秘密』の中で

敏感期の子どもの自分を発達させるためのエネルギーを

湖から流れる水路に例えています。

子どもが生まれながらにもっている

敏感期に自分を発達させるためのエネルギーの川が

障害物にぶつかり曲がりくねって急流をなし、

困難に出会えば水路を逸脱すると言っています。

そして、その生命と言う激流のはけ口をふさぐことは

許されないと。

そして、大人のはっきりした異常や

肉体的な病気でも精神の不調でもその人の

幼児期に関係があると言っています。

では、この水路を逸脱した状態から回復するには

どうすればいいのでしょうか?

その前に逸脱した状態が具体的に

どのように現れるかというと

 

強い子どもたちには

わがまま

乱暴

反抗的  

 

などが、

 

弱い子どもたちには

無気力

消極的

怖がり  などがあります。

(マリア・モンテッソーリ著 『子どもの精神』参考)

逸脱した状態から回復するには

このような状態から正常化※するには、

一つの作業への注意力の集中が必要です。

(※逸脱した状態から回復して正常な状態に

戻ることを正常化といいます)

そのためには、環境中に

・その子どもに合った作業ができるものがあることと共に

逸脱して流れる成長のエネルギーの川が

元に戻っていけるように

・環境の一つでもある大人が障害にならないために、

子どもを一人の同じ人間として認めること、

子どもは自立に向けて自分で自分を育てる力を

持っていると信じることが大切です。

まず、認める具体的な行動として、

「○○できたね」と

出来たことをありのままに

口に出してあげるのも良いです。

そして、その存在を喜ぶこと。

 

そのためには、子どもが産まれた時の喜びを

思い出してみてください。

もしかすると

今は可愛くないかもしれませんが

それは、日々の生活でママやパパも疲れて

しまっているので、見えなくなっている

だけです。

 

子どもを叱ってしまっていたのも

「ちゃんと躾なきゃ」という

もともと子どもを思う気持ちからなのだから

「敏感期」なんて知らなかったのだから

仕方ないです。

 

だから決して自分を責めないでくださいね。

ママやパパが自分を責めていると

子どもはママやパパのことが心配になります。

 

子どもが見たいのは

ママやパパの笑顔なのです。

 

そして、想像してみてください。

 

もしも今、目の前にこの子がいないとしたら

想像できますか?

そんなこと考えられないのではないでしょうか?

ではその、大切なお子さんが産まれた時の喜びを

お子さんに伝えてあげてください。

子どもはそれだけで嬉しいものですよ。

そして、

パパやママも子どもでした。

みんな喜ばれて産まれてきたのですよ照れ
ママもパパもそのままで素晴らしい!
自分をそうやって自分を認められるとお子さんのことも
認められるようになります。

いや、そんなふうに思えない、

自分を認められないという方はどうすればいいか、

これはモンテッソーリではなく
親子のカウンセリングをヒントにやってみて
良かったことですが、次の投稿でお伝えします。
ただし、必要な方にだけお伝えしたいのでこちらのフォームより
ご連絡ください。自動返信にてパスワードをお伝えします。
そうして、敏感期に合わせて準備した環境で
お子さんが自分で選んだ作業にに集中できたとき、
逸脱状態からの正常化が起こります。
作業は特に本物の作業を子どもは好むと
モンテッソーリも言っています。
なぜなら、それが自立につながっていくからです。
なので、モンテッソーリの日常生活の練習は
実際のお仕事をやらせてあげると
子どもは、自立に向けて確かな力をつけられます。
お料理・裁縫・掃除・DIYなどいろんな
実際の作業をやってみられるとよいでしょう。
子どもがやりたがることを、
子どもの手に合った道具で
ゆっくりとやってみせて、
「やってみる?」と聞いて
「やってみる」と言ったらやる。
やらないなら押し付けない。
やり方が間違っていても直接訂正しない。
繰り返し集中してやって身につける。
それが子どもの自信になります。
逸脱から回復させます。
モンテッソーリは、その様子を
「正常化」と言いました。
どんなに悪い子のように見える子どもでも、
もともと悪い子なのではなく、
本来の良さが見えなくなっているだけなのです。
逸脱した子どもが正常化するには、
集中できるものがみつかるまでしばらくかかるかもしれませんが、
子どもの力を信じて環境を準備してあげてください。
そして、集中できるものが見つかったときには、
子どもが自分からやめるまで、
不用意に声を掛けたりしないことが大切です。

まとめ

・イライラを無くすには、子どもの見かたを変える

小さなこどもがやっているいたずらに見えることはいたずらではなく
自分を成長させるためにやっている。

・「敏感期」のエネルギーがさせること

自分を発達させるための、自然のプログラムに従って
やっていることなのでそのエネルギーは止められない。

・「敏感期」のお仕事を十分にできないと子どもは逸脱する

「敏感期」のお仕事を止めようとするとそのエネルギーは川の水が

障害物にぶつかったように逸脱する。

・逸脱した状態から回復するには

自分で選んだ一つの作業に集中すること。
そのためには敏感期に合った道具や教具が環境にあること。
また、・環境の一つでもある大人が障害にならないために、
子どもを一人の同じ人間として認めること。 
子どもは自立に向けて自分で自分を育てる力を
持っていると信じることが大切。
大人も自分を認めて子どもに笑顔を向けること。
子どもが集中できるものを見つけたときは

自分でやめるまで不用意に声をかけたりしない。

こどもの力を信じてあげてくださいね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございましたニコニコ

 

 

子どもが0歳から持っているモンテッソーリの「自己教育力」とは?

「教育」というと大人から子供に教えるイメージですが、モンテッソーリのいう「自己教育力」とはどんなものなのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

生まれながらに持っている「自己教育力」

突然ですが、あなたはお子さんにハイハイのしかたをおしえましたか?

歩き方を教えましたか?

 

教えなくても自らハイハイしだしたのではないでしょうか?

そして、気付けばつかまり立ちをするようになり、伝い歩きして、教えなくても歩けるようになっていたのではないでしょうか?

そして気付けば、教えなくても言葉を話せるようになったのではないでしょうか?

 

このように、子どもは生まれながらに自立に向かって成長する力を持っていて、必要なことは「やりたい」「知りたい」「学びたい」という意欲が備わっています。

そこで大事なことは、子ども自身が「やりたい」「知りたい」「学びたい」と思った時に、自分で学ぼうとしていることを止めないことです。

 

例えば、子どもが延々と庭の小石を並べているとき、捕まえた虫をじっとみたり、触って研究している時、水たまりの水をじゃぶじゃぶしているとき、子どもは「学ぶ」なんて意識せずにそこからさまざまなことを学び取っています。

こんなふうに自分で「学びたい」と思ったことを思う存分学んだら次の興味、学ぶことの意欲へとつながっていきます。

 

こうした、子どもの中にある自分を成長させるための力をモンテッソーリは「自己教育力」と言いました。

子どもには「自己教育力」があることを発見し、それを基礎としてモンテッソーリ教育法はつくりあげられていったそうです。

 

そして、大事なことは、この「学びたい」という意欲は幼少期だけでなく学校に入ってからの学びにも繋がっていくということ。

 

つまり、小さいときに「そんな汚い石触ってないで行くよ!!」なんて子どもの学びを止めてしまって、学校に入ってから「勉強しなさい」と言うのは矛盾しているということです。

子どもが興味を持ったことを学べる環境を準備してあげるとよいでしょう。

 

では次に、「自己教育力」を十分に発揮させるために大切な「間違いを訂正しない」ということについてみてみましょう。

 

間違いを訂正しない

子どもが何か新しいことをやろうとしている時、大人は早く成功させてあげたいと思って、つい「そうじゃなくてこうやるといいよ」などと口をはさんだり、「ここをこうして・・・」と手をだしたりしてしまいがちですが、手を出した瞬間に子どもはやる気をなくしてしまいます。

また、子どもによっては間違いや失敗を怖がって、新しいことにチャレンジしなくなります。

「間違っても失敗しても、またやり直してちゃんとできるようになる」と信じてその時を待つ関りが大切です。

それによって、子どもも「自分には間違っても自分でやり直してちゃんとできるようになる力がある」と自分を信じられるようになります。

 

1度の失敗で諦める人か、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する人か、どちらがより充実した人生を生きていけるでしょうか?

そんな性質は小さい時からの関りで育っていくのですね。

 

まとめ

1,生まれながらに持っている「自己教育力」

子どもは生まれながらに自立に向かって成長する力を持っていて、必要なことは「やりたい」「知りたい」「学びたい」という意欲が備わっている。

そこで大事なことは、子ども自身が「やりたい」「知りたい」「学びたい」と思った時に、自分で学ぼうとしているを止めないことが大切。そのことを思う存分学んだら、次の興味や、学ぶことの意欲へとつながっていく。

子どもの中にある自分を成長させるための力をモンテッソーリは「自己教育力」と言って、この力を基礎としてモンテッソーリ教育はつくりあげられた。

この「学びたい」という意欲は幼少期だけでなく学校に入ってからの学びにも繋がっていくので、子どもが興味を持ったことを学べる環境を準備してあげるとよい。

 

2,間違いを訂正しない

子どもがやっていることに口をはさんだり、手を出した瞬間に子どもはやる気をなくしてしまう。

また、子どもによっては間違いや失敗を怖がって、新しいことにチャレンジしなくなる。

「間違っても失敗しても、またやり直してちゃんとできるようになる」と信じてその時を待つ。

子どもも自身が「自分には間違っても自分でやり直してちゃんとできるようになる力がある」と自分を信じられるようになることが大切。

1度の失敗で諦める人か、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する人か、どちらがより充実した人生を生きていけるか?

そんな性質は小さい時からの関りで育っていく。

イヤイヤ期かんしゃくへの対応で知っておきたいこと

今日は子どものイヤイヤ期癇癪・ダダこねへの対応について、です。

泣き喚いてテコでも動かない、困りますよね。

 

簡単に解決できる方法はないのですが、望ましい対応の仕方はあります。

これを間違えると後々大変になることも。

 

では、どんな対応が望ましいのか見ていきましょう。

 

目に見える子どもの表現は同じでも、違う対応が必要な場合があります。

2つの対応が全く違う場合があるのですが、

「まだまだ遊びたい」や「もっと欲しい」などのダダこねの場合

この場合は気持ちに折り合いをつけること、ガマンすることを学ぶチャンスです。

気持ちに折り合いを付けること、ガマンすることを幼児期に学ぶことの大切さと、親の心持ちについて書きたいと思います。

 

おやつは「これで終わりだよ」って言っても、子どもは納得せずに泣きわめいてもっと欲しがったり、

外遊びの公園で、もう十分遊んだのに「帰ろうか」と言ってもまだ遊びたがったり、
(幼児は遊びの中で成長します。遊びの時間が細切れだと、遊びによって満たされる子どもの成長欲求が満たされない場合があるので、しっかりと1時間以上は遊べるように工夫してあげてくださいね)

 

急に「これでおしまい!」ではなく先におしまいを予告しておくのも大切で(大人だってすごく楽しい時に急におしまいって言われたら嫌ですよね)、それで切り替えられたら良いのですが、できない場合「じゃああと滑り台2回か3回かどっちにする」など選択肢を提案したり、「帰ったら一緒にお料理しようか」など気持ちを切り替えるための提案をしてもダメだった場合や、

 

スーパーで「お菓子は買わないよ」って言ってたのに「これ買って!買って!」と床に寝転んでジタバタ泣きわめいたり」した場合・・・

早く泣き止ませたい、でも「NO」を「YES」に変えない

大人は本当に困りますよね。

 

特に子どもが泣いていると「泣き止まさなければならない」とか、

 

「泣き声を聞いているのがつらい」という思いが強いと、

 

泣き止ませるために一度は「NO」と言ったことを「YES」にしてしまうことありませんか?

 

 

これは、確かにその時は泣き止むかもしれませんが、長い目で見ると逆効果です。

子どもは大人が一度は「NO」と言ったことでも、泣いたら「YES」になると学習してしまいます。

これを繰り返していると、いくら「NO」と言っても「YES」になるまで泣き続けるというこんくらべになってしまうこともあります。

 

また、おやつやジュースを欲しがるだけあげるということが、ご飯を食べないことに繋がるということもよくあることです。これは食べたもので身体は出来ているということを考えると、大切な脳が発達する時期に必要な栄養素が不足することになり、落ち着きのなさや、発達が気になることを指摘されて初めて「大切なことだった」と気付く人も多いので注意が必要です。

 

 

子どもが泣いたら小さい赤ちゃんの間はもちろん応答的な関りが必要で、それによって赤ちゃんはママやパパを信頼し、

そこから、自分が生きているこの世界を信頼していきます。

 

だけど、1歳を過ぎ2歳近くになってくると、自我が芽生えだします。

自己主張できるようになるためには、これも必要なことで、大切な成長です。

 

なので、もちろん(こんな人はいないと思いますが)何でも「NO」というのは

子どもが自分の言うことは受け入れられるという自信や意欲、信頼を失うので違います。

 

では、どんな時に「NO」というのか、

 

例えば     ・おやつのおかわりは1回までと決めてそれ以上欲しがったとき 

      ・おやつの後はご飯までは何か欲しがってもあげない(飲み物はお茶ならOK)

      ・食事の時に食べ物で遊び始めたら食べ物を下げる(初回のみ「次からしたらご飯はおしまいだよ」と注意して

       次からはいくら欲しがっても終わりにする。「感覚の敏感期」で遊んでいると思われる場合も、

       食べ物で遊ぶのはやめさせ、食事が終わってから別のもので代用する)

                ・夜寝る時間

      

など、子どもの健康・安全にかかわってくるような基本的なことや、大切なマナーを各家庭で2~3でいいのでルールを作って守ります。

 

 

スーパーに買い物に行く時はお菓子は買わないならお店に入る前に「今日は買わないよ」と言い聞かせて、癇癪をおこしても「買わない」を徹底します。

 

床に寝そべってジタバタしていても少し離れて見守りながら待っていても大丈夫です。

 

こんな時、人目が気になるかもしれませんが、子どもってそんなもの。

「大変だな~、うちの子もそんな時があったな。頑張って!」って心の中で応援している人が多いのですよ。

 

 

余談ですが、こんなことがありました。

 

スーパーでそんな場面に出くわして、パパとお姉ちゃんが少し離れて泣いている妹さんを見守っておられたのですが、

パパが小学生のお姉ちゃんに「懐かしいやろ?」って言うけどお姉ちゃんは「???」って顔をしておられました。

小さい時のことは覚えてないですものね。何だかほほえましかったです

 

 

3~40分くらい泣くのも普通と何かで見たことがありますが、

もっと泣いていても、泣きすぎでおかしくなるとかはないので大丈夫ですよ。

 

泣くのは我慢させないで、自分の気持ちと向き合わせる。

こんな時、泣かれるのがつらいママは泣くのも我慢させようとしてしまいますが、

欲しいのも我慢、泣くのも我慢より、欲しいのは我慢する代わりに泣かせてあげてくださいね。

そして、泣いている自分の気持ちとしっかり向き合わせて、「いつまでも泣いていても仕方ないのだな」とさとってきたら泣くのも落ち着いてくるので、それまで(可能なかぎり)待ってあげてくださいね。

 

泣くのが落ち着いてきたら、「帰って○○で遊ぼうか」など、気持ちを切り替えてあげてもよいと思います。

 

(そして、泣かれるのがつらいママは、自分も泣くのを我慢しているママ。いつも頑張ってるよね。

辛い時は「泣いていいよ」って自分を許してあげてね。)

 

どうしても時間が無いときや、駐車場など危険な場所の場合は、「○○したかったね~。ごめん、今はゆっくり聞けないから(危ないから)またおうちで聞くね」などと言ってから抱きかかえて移動させるのも仕方ないと思います。

でも、「後で聞くね」と言ったら後からまた「さっきは○○したかったんだよね~。そうだよね~。でももうおしまいの時間だったんだよ、」と、その時の気持ちを聞いてあげてくださいね。

 

子どもの気持ちを代弁することが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなる       

また、こんな風に子どもが泣いた時は、はじめは子どもの気持ちを代弁して「欲しかったね~、欲しかった、欲しかった」って声を掛けてあげると、子どもの気持ちに共感することになり、子どもは気持ちをわかってもらえたことで落ち着きやすくなります。

それと同時に、子どもに自分の気持ちを表わす言葉を教えてあげることになります。気持ちを表わす言葉を教えてあげることで、徐々に泣かずに言葉で気持ちを表わすことができるようになっていきます。

そして、「でも今日は買わないんだったね」と少し離れて「これ以上聞かない」ということを態度で示してあげると良いでしょう。ずっとそばで話しかけていると、子どもも「聞いてもらえるかも」と期待を持ってしまい余計に長く泣くことになります。

 

すぐに「うん」って切り替えられるようになるわけではなく、何回もこういう経験をして、癇癪=ダダこねは減ってきます。

 

そして、泣き止んで気持ちを切り替えられた時には「自分で泣きやめたね」や
「気持ち切り替えられたね」とできたことを認めてあげてくださいね。

 

こうして、小さい時に気持ちに折り合いをつけることを学ぶことは大切で、

子ども自身も本当のところは我慢ができるお姉さん・お兄さんになりたいと思っています。

子どももちゃんとガマンできるかっこいいお兄さん・お姉さんになりたがっている

保育園で年中児を担当してしばらくした頃にこんなことがありました。

ある日Uちゃんが「先生お着替えしたい」とシクシク泣きながら言いました。

ですが、お洋服はどこも汚れていません。

 

よく聞いてみると、汚れてないけど、お着替えに持ってきた新しい服が着たいということでした。

お家でならいいかもしれませんが(それぞれの考えによりますが)、保育園で汚れたときのために持ってきたお着替えに、

お洋服が汚れてもないのに着替えるのは私は我慢してほしいなと思いました。

 

そこで、「これに着替えたかったんだね~。...でもこれは汚れたときのためのお着替えだよね。」

「Uちゃん、時には我慢することも必要なんだよ。」

 

と、言うと小さくうなずき、「我慢出来てよかったよ」というと、何だか嬉しそうにしていました。

我慢できたことが誇らしげな表情でした。

 

Uちゃんはもう4歳だったので、比較的早めにに落ち着けましたが、それまで泣いたら聞いてもらえることが多かったのでしょう。あるいは、「この先生は優しそうだから泣いたら聞いてくれるかな」と思ったのかもしれません。

ですが、子どもにとって本当に嬉しかったのは気持ちに折り合いをつけて我慢できる自分になれたこと=自制心を身につけられたことだったのです。

 

そして、この時期に学ぶことができないと、どうなるのか、

気持ちに折り合いを付けることを学ばないまま大きくなると・・・

この、自制心は大きくなったら自然と身につくものではありません。

小さい時に自分の気持ちに折り合いを付ける経験を何度もして身につけられるものです。

幼児期にこの経験をしていないと大きくなっても、自分の思うとおりにならないと泣いてしまったり
(これは周りも困るけれど本当は本人が泣いてしまう自分をコントロールできなくて一番困っている)、

例えば、グループで役割を決める時や、部活でユニフォームを決めるなんて時に

他の子と意見がぶつかって自分の意見が通らないと、合わせられなくてそこに参加したく無くなり、

それがもとで学校に行きたくなくなるなんてことにもつながる可能性があります。
(もちろん学校に行きたくなくなる理由はそれだけではないし、
学校のありかたについても多様な考え方があるので、学校に行くのが良い、行かないのが悪いという意味ではありません)

 

いつも周りに「YES」と言ってくれる大人ばかりだと、

周りの子の意見が違う場合、周りはそんなつもりでなくても

「僕に(私に)意地悪をしている」と思ってしまうこともあるようです。

 

 

そして、今までこんくらべに大人が負け続けてきていた場合、子どもも泣き続けたら聞いてもらえることに慣れているので、

長く泣き続けるのでそれをかえようとした時、大人は大変です。

 

こんな場合、大人側が「子供に嫌われたくない」と思っていたり、何か「私のせいでかわいそうなことをした」と思っている場合がありますが、子どもはママが大好き、それくらいで嫌われることはありません。また、そのまま成長してしまった方が子どもは困ることになるので、「将来子どもが生きやすくなるために今我慢させることが必要」と思って、覚悟を持って「NO」を貫いて下さいね。

そして必ず、子どもには自分の気持ちに折り合いをつける力があります。そのことを信じてあげてください。

応援しています。

 

子どもがどう思うか不安なら、ルールについてあらかじめ話して、これはちゃんと我慢できるカッコイイお姉さん・お兄さんになるために必要であること、これからはいくら泣いてもこれだけは聞かないこと、もちろんあなたのことは大好きで嫌いになったからそうするわけではないことなど伝えておくとよいでしょう。

 

そして、再度言いますが、自分で泣きやめたとき、気持ちをおさめられたときは「自分で泣き止めたね」など必ずそのことを認めて、

喜んであげてください。

だんだんと落ち着くまでの時間が早くなります。

 

ママも「よく頑張った!」って自分をほめてあげてね。

*子どもに暴力・暴言など気になる行動が多い場合や、子どもの気持ちがわからない・信頼関係が築けていないと感じる場合は対応が違ってくることもあります。ご相談ください。
こちらもご覧ください。

 

目に見える子どもの表現は同じでも、違う対応が必要な場合があります。

それは、秩序の敏感期の癇癪の場合です。

癇癪が秩序の敏感期の現れの場合

敏感期とは、モンテッソーリ教育を少しでもかじられた方はご存じかもしれませんが、乳幼児期にある特定のことに対して強い感受性が現れ、敏感になる時期のことを言います。(他の敏感期についてもまた説明しますね)

例えば、幼児が言葉を教えないのに話せるようになるのは、言語の敏感期によって周りの人たちの言葉を吸収するからだといわれています。

 

では、秩序の敏感期とは?

物の場所や、いつもの順番、いつも通る道などにこだわる時期で、頭の中に地図を描いている時期とも言われます。いつもと同じことに安心するのです。

例えば、いつもお父さんが座る場所に他の人が座ったり、交差点の信号を渡る場所がいつもとちょっとちがったりすると泣きわめいて怒ったりすることがあります。

このこだわりは大人にとってはどうでもいいことだったりするのですが、子どもにとっては大切なことなのです。

どう対処すればいい?

モンテッソーリはこの秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れると言っています。

このようなこだわりには、秩序感を大切に、信号を渡る場所がいつもと違ったら元に戻ってやり直すことです。

このように、子どもが何かを「もっとやりたい」や「もっと欲しい」などの欲求とは違うことで癇癪を起こした場合や意味がわからず泣いている場合、この秩序感を疑ってみると、解決方法が見つかることがあります。

「秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れる」というのは、子どもが大切にしている秩序感を大人も大切にしてあげることで、子どもが自分は大切にされていると感じられるのではないでしょうか。

 

まとめ

癇癪への対応は2種類ある

1,「まだまだ遊びたい」や「もっと欲しい」などのダダこねの場合
1-1、「NO」を「YES」に変えない
・泣き止まないから「YES」に変えることを繰り返していると子どもが「自分の気持ちに折り合いをつける」ことが学べません。子どもの気持ちに共感しながら、行動は変えない。

1-2,泣くのは我慢させないで、自分の気持ちと向き合わせる
・子どもは泣きながら自分の気持ちと向き合い「いつまでも泣いていても仕方ない」と悟った時に気持ちを治められるようになる。泣きすぎておかしくなることはない、気持ちを治められるまで待つことが大切。

1-3,子どもの気持ちを代弁することが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなる
・まず、子どもの気持ちを表わす言葉を掛ける。それが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなるので、だんだんと泣かずに言葉で表現できるようになる。

1-4,子どももちゃんとガマンできるかっこいいお兄さん・お姉さんになりたがっている
・目先の自分の望みが叶うことが子どもにとって本当の意味で嬉しいわけではない。子どもは自制心を身につけたがっている存在である。

1-5,気持ちに折り合いを付けることを学ばないまま大きくなると・・・
・自制心は大きくなったら自然に身につくものではない。幼児期に何度も気持ちに折り合いをつける経験をして身についていく。
・幼児期に学ばないまま大きくなると、自分の思い通りにならないと、感情がコントロールできずに泣いてしまって周りの人や本人が困ったり、グループで何かするとき、周りと意見が合わないと、自分が合わせられなくて参加すること自体が億劫になったりして、それが「学校に行きたくない」ということに繋がる場合もある。
・少し大きくなってからだと、泣けば今まで「NO」が「YES」になる経験を繰り返しているので、長く泣き続けるので大変だけれど、そのまま大人になるよりいい。大変だけれど覚悟を決めて頑張ってください。応援しています。自分で気持ちを治められた時には認めて喜ぶ。これを繰り返すことでだんだん落ち着くまでが早くなってくる。ママも頑張った自分をほめてあげて。

2,癇癪が秩序の敏感期の現れの場合
・敏感期とは、ある特定のことに対して強い感受性が現れ、敏感になる時期
2-1,では、秩序の敏感期とは?
頭の中に地図を描いている時期とも言われる。いつもと同じことに安心する時期。特定のことにこだわりが現れ大人にとってはどうでもいいことにこだわり、いつも通りでないと癇癪をおこす。
2-2,どう対処すればいい?
・子どもがこだわっていること、大切にしていることを大切にする。癇癪を起こす前に戻ってやり直す。
・子どもがなぜ泣いているのかわからないときは、秩序の敏感期を疑ってみて対応を考える。
「秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れる」

 

 

2種類のかんしゃくの違い、おわかりいただけたでしょうか。その時に合った対応が出来るといいですね。

 

次回は、モンテッソーリの「自己教育力」についてお話ししますね。ではまた!!