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幼児期に身につけたい力

教室でのお仕事は子どもが決める、それも子どもの大切なお仕事

モンテッソーリ教育では

お教室でも、お教室でなくても、

自分のお仕事(遊び・学びなど)は

子ども自身が決めます。

 

(常設の制作コーナーで制作中

姉妹でお通いのお姉ちゃんです)

 

 

ですが、特にお教室中に、

折り紙やお絵描きなど、

家でもできることをしておられると

 

 

お家の方の多くは

「ここでしかできないものにすれば」

と、言いたくなる方もおられるのでは

ないでしょうか。

 

どなたかに限ったお話しではありません。

 

(可愛いものができそうです)

 

 

ですが、大切なのは

「今、やりたいことをやること」です。

「今、やりたいこと」が

敏感期のお仕事なのです。

 

 

どうしても勧めたければ

区切りのいいときに勧めてみるのは

かまいませんが、

 

「これ、面白そうだけどやってみない?」

のように子どもに選択権を与える

聞き方で聞いてみてください。

 

(妹さんは「鍵の箱」で南京錠をあけられた!
この後妹さんも制作を始められました)

 

選ぶのは子どもです。

「自己選択」

も大切な子どものお仕事です。

 

 

そして、この

「自己選択」「自己決定」が

人生の幸福度に大きく関わっていると

いうことです。

 

 

例えば、

自分で今日はこの中から着る服を選ぼう

と思っていたのに

誰かに全く違うものを

「これにしなさい」って言われたら

私なら嫌です。

あなたはどうでしょう?

 

 

そして、他人に決められた人と

結婚したくはないですよね。

(話が飛躍しすぎですか(;^ω^)

 

 

でも、確かに

人生の幸福度には関わっていそうです。

 

 

なにより、自分で決めたことであれば、

責任は自分にあるので、

結果を体験して、

失敗しても次の行動への学びになります。

 

 

このように小さい頃からの

「自己選択」の繰り返しが大切です。

 

 

「自己選択」を繰り返すことで

経験が蓄積されて、

何かを選択する時に、

より素早く意志決定できるように

なるのではないでしょうか。

 

 

人は日々の生活の中でも

何か新しい問題にぶつかった時

似たようなことをどうやって乗り越えてきたか

今までの経験を参照して

乗り越えようとしますよね。

 

 

全く似たような経験がなければ、

人に相談したり、検索したり

本を読んだりします。

 

それもひっくるめて大切な経験です。

自分で決めて、自分で経験したことは

すべて経験値となり無形の財産となります

 

 

大人になって仕事をする上でも

スピード感を持って

自分で決めて行動することは大切ですね。

そんな時にそれまでの経験は役に立ちます。

 

 

こんなふうに

小さい時からの

「自己選択」「自己決定」は

 

「自立心」や「主体性」を

育むために大切であり、

主体的に生きることが

「幸福度」の高さにも繋がって

いくのではないでしょうか。

 

 

お教室でもぜひ大切にしてくださいね。

(但し、お子さまの選択が

大けがに繋がりそうなときや

他の子の活動を妨げる時には

止めることも必要です)

 

 

 

 

 

赤ちゃんや幼児のチャイルドシート 長時間のせる時気をつけたいこと

コロナが収束してくると、ちょっと遠出をしたり、

遠くの家族に会いにいったりしたくなりますね。

 

コロナ禍で一人で出産、ずっとほぼ一人で育てていたなんてママは、「ほんっとうーーーに」大変でしたよね。

私も、子どもが4歳半頃の時に主人の転勤でこちらに来て主人の実家に住むことになりましたが、

それまでは平日はほぼ一人で見ていたので、ワンオペのしんどさはわかります。

ですが、このコロナ禍の大変さはまったくその比ではなかったと思います。

ちょっとの買い物もコロナが気になる、赤ちゃん連れて出歩くのはもっと心配だし、

支援センターも予約が必要になってたり、たまには外食したいと思ってもやっぱりコロナが気になる・・・

ほんとうに大変でした。

やっと、やっとこんなに少なくなってきたのだから、ぜひちょっと遠くのおじいちゃんおばあちゃんにも

久しぶりに孫の顔を見せてあげて、ママも少し息抜きできるといいですね。

 

ただ、その時にちょっと気にかけてあげて欲しいことがあります。

赤ちゃんを車に乗せるときは安全のため、もちろんチャイルドシートにのせなければなりません。

(このグーの手がなんともカワイイ^^、だけどベルトしてないのはきっと停まってるから。停まっているときはいいけど、走る時はちゃんとベルトしめてね)

だけど、あまり長時間シートにしばりつけたままにするのは赤ちゃんの発達には良くないということです。

赤ちゃんや小さい子どもは身体を動かすことで発達させていきます。

なので、遠出の時には、1時間に1回くらいは休憩してチャイルドシートから下ろして

10分くらいでも体を動かせるようにしてあげられるとよいと思います。

もちろん車が走っている間はしっかりチャイルドシートのベルトはしめてあげてくださいね。

 

こんなふうに泣いて嫌がったとしても、

車に乗る時はチャイルドシートに座って、安全のためにしっかりベルトをしめなければならなこと、そうでなければ車には乗れないことを言い聞かせて、

しっかりベルトをしめてあげてくださいね。

 

そして、車の振動が気持ちよくて眠ってしまうお子さんも多いと思いますが、

起きているときは、話しかけたり、歌をうたったり、手遊びしたりしてあげられると

とても良いと思います。

手を使って遊べる小さな玩具なども準備しておくといいです。

チャイルドシートがベビーカーになるものもありますが、その場合もベビーカーにしたときは、

お座りできる子どもなら背中をシートにもたれずに座れるくらいに調節してあげるといいですね。

ずっとシートにもたれた姿勢でしばりつけていると腹筋や背筋など体幹の育ちが悪くなります

体幹の筋肉が育つと脳への血流も良くなって、脳の働きもよくなるので、体幹は大切です。

特に、泣いて嫌がるような時期はしっかり自分の身体を支えて体幹を鍛えたい時期かもしれません。

チャイルドシートのベルトを外した時は、今は車が停まってるからしっかり腰を立てて座っていていいよって背中に手を添えて腰を立たせて教えてあげてくださいね。

そしてまた車が走り出す時には、「これから走るからしっかりベルトしめるよ」ってしめてあげてくださいね。

 

そして、お家などで普通の椅子に座る時はしっかり腰を立てて座れているかみてあげてください。もたれるくせがついている子は少し大きくなってから「姿勢が悪い」などと指摘されることもあるようです。

 

「あら、うちの子体幹弱いかも」って思われた方はまた別記事で体幹の育て方について書きますね。

 

今日も最後までお読み頂きありがとうございました照れ

イヤイヤ期かんしゃくへの対応で知っておきたいこと

今日は子どものイヤイヤ期癇癪・ダダこねへの対応について、です。

泣き喚いてテコでも動かない、困りますよね。

 

簡単に解決できる方法はないのですが、望ましい対応の仕方はあります。

これを間違えると後々大変になることも。

 

では、どんな対応が望ましいのか見ていきましょう。

 

目に見える子どもの表現は同じでも、違う対応が必要な場合があります。

2つの対応が全く違う場合があるのですが、

「まだまだ遊びたい」や「もっと欲しい」などのダダこねの場合

この場合は気持ちに折り合いをつけること、ガマンすることを学ぶチャンスです。

気持ちに折り合いを付けること、ガマンすることを幼児期に学ぶことの大切さと、親の心持ちについて書きたいと思います。

 

おやつは「これで終わりだよ」って言っても、子どもは納得せずに泣きわめいてもっと欲しがったり、

外遊びの公園で、もう十分遊んだのに「帰ろうか」と言ってもまだ遊びたがったり、
(幼児は遊びの中で成長します。遊びの時間が細切れだと、遊びによって満たされる子どもの成長欲求が満たされない場合があるので、しっかりと1時間以上は遊べるように工夫してあげてくださいね)

 

急に「これでおしまい!」ではなく先におしまいを予告しておくのも大切で(大人だってすごく楽しい時に急におしまいって言われたら嫌ですよね)、それで切り替えられたら良いのですが、できない場合「じゃああと滑り台2回か3回かどっちにする」など選択肢を提案したり、「帰ったら一緒にお料理しようか」など気持ちを切り替えるための提案をしてもダメだった場合や、

 

スーパーで「お菓子は買わないよ」って言ってたのに「これ買って!買って!」と床に寝転んでジタバタ泣きわめいたり」した場合・・・

早く泣き止ませたい、でも「NO」を「YES」に変えない

大人は本当に困りますよね。

 

特に子どもが泣いていると「泣き止まさなければならない」とか、

 

「泣き声を聞いているのがつらい」という思いが強いと、

 

泣き止ませるために一度は「NO」と言ったことを「YES」にしてしまうことありませんか?

 

 

これは、確かにその時は泣き止むかもしれませんが、長い目で見ると逆効果です。

子どもは大人が一度は「NO」と言ったことでも、泣いたら「YES」になると学習してしまいます。

これを繰り返していると、いくら「NO」と言っても「YES」になるまで泣き続けるというこんくらべになってしまうこともあります。

 

また、おやつやジュースを欲しがるだけあげるということが、ご飯を食べないことに繋がるということもよくあることです。これは食べたもので身体は出来ているということを考えると、大切な脳が発達する時期に必要な栄養素が不足することになり、落ち着きのなさや、発達が気になることを指摘されて初めて「大切なことだった」と気付く人も多いので注意が必要です。

 

 

子どもが泣いたら小さい赤ちゃんの間はもちろん応答的な関りが必要で、それによって赤ちゃんはママやパパを信頼し、

そこから、自分が生きているこの世界を信頼していきます。

 

だけど、1歳を過ぎ2歳近くになってくると、自我が芽生えだします。

自己主張できるようになるためには、これも必要なことで、大切な成長です。

 

なので、もちろん(こんな人はいないと思いますが)何でも「NO」というのは

子どもが自分の言うことは受け入れられるという自信や意欲、信頼を失うので違います。

 

では、どんな時に「NO」というのか、

 

例えば     ・おやつのおかわりは1回までと決めてそれ以上欲しがったとき 

      ・おやつの後はご飯までは何か欲しがってもあげない(飲み物はお茶ならOK)

      ・食事の時に食べ物で遊び始めたら食べ物を下げる(初回のみ「次からしたらご飯はおしまいだよ」と注意して

       次からはいくら欲しがっても終わりにする。「感覚の敏感期」で遊んでいると思われる場合も、

       食べ物で遊ぶのはやめさせ、食事が終わってから別のもので代用する)

                ・夜寝る時間

      

など、子どもの健康・安全にかかわってくるような基本的なことや、大切なマナーを各家庭で2~3でいいのでルールを作って守ります。

 

 

スーパーに買い物に行く時はお菓子は買わないならお店に入る前に「今日は買わないよ」と言い聞かせて、癇癪をおこしても「買わない」を徹底します。

 

床に寝そべってジタバタしていても少し離れて見守りながら待っていても大丈夫です。

 

こんな時、人目が気になるかもしれませんが、子どもってそんなもの。

「大変だな~、うちの子もそんな時があったな。頑張って!」って心の中で応援している人が多いのですよ。

 

 

余談ですが、こんなことがありました。

 

スーパーでそんな場面に出くわして、パパとお姉ちゃんが少し離れて泣いている妹さんを見守っておられたのですが、

パパが小学生のお姉ちゃんに「懐かしいやろ?」って言うけどお姉ちゃんは「???」って顔をしておられました。

小さい時のことは覚えてないですものね。何だかほほえましかったです

 

 

3~40分くらい泣くのも普通と何かで見たことがありますが、

もっと泣いていても、泣きすぎでおかしくなるとかはないので大丈夫ですよ。

 

泣くのは我慢させないで、自分の気持ちと向き合わせる。

こんな時、泣かれるのがつらいママは泣くのも我慢させようとしてしまいますが、

欲しいのも我慢、泣くのも我慢より、欲しいのは我慢する代わりに泣かせてあげてくださいね。

そして、泣いている自分の気持ちとしっかり向き合わせて、「いつまでも泣いていても仕方ないのだな」とさとってきたら泣くのも落ち着いてくるので、それまで(可能なかぎり)待ってあげてくださいね。

 

泣くのが落ち着いてきたら、「帰って○○で遊ぼうか」など、気持ちを切り替えてあげてもよいと思います。

 

(そして、泣かれるのがつらいママは、自分も泣くのを我慢しているママ。いつも頑張ってるよね。

辛い時は「泣いていいよ」って自分を許してあげてね。)

 

どうしても時間が無いときや、駐車場など危険な場所の場合は、「○○したかったね~。ごめん、今はゆっくり聞けないから(危ないから)またおうちで聞くね」などと言ってから抱きかかえて移動させるのも仕方ないと思います。

でも、「後で聞くね」と言ったら後からまた「さっきは○○したかったんだよね~。そうだよね~。でももうおしまいの時間だったんだよ、」と、その時の気持ちを聞いてあげてくださいね。

 

子どもの気持ちを代弁することが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなる       

また、こんな風に子どもが泣いた時は、はじめは子どもの気持ちを代弁して「欲しかったね~、欲しかった、欲しかった」って声を掛けてあげると、子どもの気持ちに共感することになり、子どもは気持ちをわかってもらえたことで落ち着きやすくなります。

それと同時に、子どもに自分の気持ちを表わす言葉を教えてあげることになります。気持ちを表わす言葉を教えてあげることで、徐々に泣かずに言葉で気持ちを表わすことができるようになっていきます。

そして、「でも今日は買わないんだったね」と少し離れて「これ以上聞かない」ということを態度で示してあげると良いでしょう。ずっとそばで話しかけていると、子どもも「聞いてもらえるかも」と期待を持ってしまい余計に長く泣くことになります。

 

すぐに「うん」って切り替えられるようになるわけではなく、何回もこういう経験をして、癇癪=ダダこねは減ってきます。

 

そして、泣き止んで気持ちを切り替えられた時には「自分で泣きやめたね」や
「気持ち切り替えられたね」とできたことを認めてあげてくださいね。

 

こうして、小さい時に気持ちに折り合いをつけることを学ぶことは大切で、

子ども自身も本当のところは我慢ができるお姉さん・お兄さんになりたいと思っています。

子どももちゃんとガマンできるかっこいいお兄さん・お姉さんになりたがっている

保育園で年中児を担当してしばらくした頃にこんなことがありました。

ある日Uちゃんが「先生お着替えしたい」とシクシク泣きながら言いました。

ですが、お洋服はどこも汚れていません。

 

よく聞いてみると、汚れてないけど、お着替えに持ってきた新しい服が着たいということでした。

お家でならいいかもしれませんが(それぞれの考えによりますが)、保育園で汚れたときのために持ってきたお着替えに、

お洋服が汚れてもないのに着替えるのは私は我慢してほしいなと思いました。

 

そこで、「これに着替えたかったんだね~。...でもこれは汚れたときのためのお着替えだよね。」

「Uちゃん、時には我慢することも必要なんだよ。」

 

と、言うと小さくうなずき、「我慢出来てよかったよ」というと、何だか嬉しそうにしていました。

我慢できたことが誇らしげな表情でした。

 

Uちゃんはもう4歳だったので、比較的早めにに落ち着けましたが、それまで泣いたら聞いてもらえることが多かったのでしょう。あるいは、「この先生は優しそうだから泣いたら聞いてくれるかな」と思ったのかもしれません。

ですが、子どもにとって本当に嬉しかったのは気持ちに折り合いをつけて我慢できる自分になれたこと=自制心を身につけられたことだったのです。

 

そして、この時期に学ぶことができないと、どうなるのか、

気持ちに折り合いを付けることを学ばないまま大きくなると・・・

この、自制心は大きくなったら自然と身につくものではありません。

小さい時に自分の気持ちに折り合いを付ける経験を何度もして身につけられるものです。

幼児期にこの経験をしていないと大きくなっても、自分の思うとおりにならないと泣いてしまったり
(これは周りも困るけれど本当は本人が泣いてしまう自分をコントロールできなくて一番困っている)、

例えば、グループで役割を決める時や、部活でユニフォームを決めるなんて時に

他の子と意見がぶつかって自分の意見が通らないと、合わせられなくてそこに参加したく無くなり、

それがもとで学校に行きたくなくなるなんてことにもつながる可能性があります。
(もちろん学校に行きたくなくなる理由はそれだけではないし、
学校のありかたについても多様な考え方があるので、学校に行くのが良い、行かないのが悪いという意味ではありません)

 

いつも周りに「YES」と言ってくれる大人ばかりだと、

周りの子の意見が違う場合、周りはそんなつもりでなくても

「僕に(私に)意地悪をしている」と思ってしまうこともあるようです。

 

 

そして、今までこんくらべに大人が負け続けてきていた場合、子どもも泣き続けたら聞いてもらえることに慣れているので、

長く泣き続けるのでそれをかえようとした時、大人は大変です。

 

こんな場合、大人側が「子供に嫌われたくない」と思っていたり、何か「私のせいでかわいそうなことをした」と思っている場合がありますが、子どもはママが大好き、それくらいで嫌われることはありません。また、そのまま成長してしまった方が子どもは困ることになるので、「将来子どもが生きやすくなるために今我慢させることが必要」と思って、覚悟を持って「NO」を貫いて下さいね。

そして必ず、子どもには自分の気持ちに折り合いをつける力があります。そのことを信じてあげてください。

応援しています。

 

子どもがどう思うか不安なら、ルールについてあらかじめ話して、これはちゃんと我慢できるカッコイイお姉さん・お兄さんになるために必要であること、これからはいくら泣いてもこれだけは聞かないこと、もちろんあなたのことは大好きで嫌いになったからそうするわけではないことなど伝えておくとよいでしょう。

 

そして、再度言いますが、自分で泣きやめたとき、気持ちをおさめられたときは「自分で泣き止めたね」など必ずそのことを認めて、

喜んであげてください。

だんだんと落ち着くまでの時間が早くなります。

 

ママも「よく頑張った!」って自分をほめてあげてね。

*子どもに暴力・暴言など気になる行動が多い場合や、子どもの気持ちがわからない・信頼関係が築けていないと感じる場合は対応が違ってくることもあります。ご相談ください。
こちらもご覧ください。

 

目に見える子どもの表現は同じでも、違う対応が必要な場合があります。

それは、秩序の敏感期の癇癪の場合です。

癇癪が秩序の敏感期の現れの場合

敏感期とは、モンテッソーリ教育を少しでもかじられた方はご存じかもしれませんが、乳幼児期にある特定のことに対して強い感受性が現れ、敏感になる時期のことを言います。(他の敏感期についてもまた説明しますね)

例えば、幼児が言葉を教えないのに話せるようになるのは、言語の敏感期によって周りの人たちの言葉を吸収するからだといわれています。

 

では、秩序の敏感期とは?

物の場所や、いつもの順番、いつも通る道などにこだわる時期で、頭の中に地図を描いている時期とも言われます。いつもと同じことに安心するのです。

例えば、いつもお父さんが座る場所に他の人が座ったり、交差点の信号を渡る場所がいつもとちょっとちがったりすると泣きわめいて怒ったりすることがあります。

このこだわりは大人にとってはどうでもいいことだったりするのですが、子どもにとっては大切なことなのです。

どう対処すればいい?

モンテッソーリはこの秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れると言っています。

このようなこだわりには、秩序感を大切に、信号を渡る場所がいつもと違ったら元に戻ってやり直すことです。

このように、子どもが何かを「もっとやりたい」や「もっと欲しい」などの欲求とは違うことで癇癪を起こした場合や意味がわからず泣いている場合、この秩序感を疑ってみると、解決方法が見つかることがあります。

「秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れる」というのは、子どもが大切にしている秩序感を大人も大切にしてあげることで、子どもが自分は大切にされていると感じられるのではないでしょうか。

 

まとめ

癇癪への対応は2種類ある

1,「まだまだ遊びたい」や「もっと欲しい」などのダダこねの場合
1-1、「NO」を「YES」に変えない
・泣き止まないから「YES」に変えることを繰り返していると子どもが「自分の気持ちに折り合いをつける」ことが学べません。子どもの気持ちに共感しながら、行動は変えない。

1-2,泣くのは我慢させないで、自分の気持ちと向き合わせる
・子どもは泣きながら自分の気持ちと向き合い「いつまでも泣いていても仕方ない」と悟った時に気持ちを治められるようになる。泣きすぎておかしくなることはない、気持ちを治められるまで待つことが大切。

1-3,子どもの気持ちを代弁することが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなる
・まず、子どもの気持ちを表わす言葉を掛ける。それが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなるので、だんだんと泣かずに言葉で表現できるようになる。

1-4,子どももちゃんとガマンできるかっこいいお兄さん・お姉さんになりたがっている
・目先の自分の望みが叶うことが子どもにとって本当の意味で嬉しいわけではない。子どもは自制心を身につけたがっている存在である。

1-5,気持ちに折り合いを付けることを学ばないまま大きくなると・・・
・自制心は大きくなったら自然に身につくものではない。幼児期に何度も気持ちに折り合いをつける経験をして身についていく。
・幼児期に学ばないまま大きくなると、自分の思い通りにならないと、感情がコントロールできずに泣いてしまって周りの人や本人が困ったり、グループで何かするとき、周りと意見が合わないと、自分が合わせられなくて参加すること自体が億劫になったりして、それが「学校に行きたくない」ということに繋がる場合もある。
・少し大きくなってからだと、泣けば今まで「NO」が「YES」になる経験を繰り返しているので、長く泣き続けるので大変だけれど、そのまま大人になるよりいい。大変だけれど覚悟を決めて頑張ってください。応援しています。自分で気持ちを治められた時には認めて喜ぶ。これを繰り返すことでだんだん落ち着くまでが早くなってくる。ママも頑張った自分をほめてあげて。

2,癇癪が秩序の敏感期の現れの場合
・敏感期とは、ある特定のことに対して強い感受性が現れ、敏感になる時期
2-1,では、秩序の敏感期とは?
頭の中に地図を描いている時期とも言われる。いつもと同じことに安心する時期。特定のことにこだわりが現れ大人にとってはどうでもいいことにこだわり、いつも通りでないと癇癪をおこす。
2-2,どう対処すればいい?
・子どもがこだわっていること、大切にしていることを大切にする。癇癪を起こす前に戻ってやり直す。
・子どもがなぜ泣いているのかわからないときは、秩序の敏感期を疑ってみて対応を考える。
「秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れる」

 

 

2種類のかんしゃくの違い、おわかりいただけたでしょうか。その時に合った対応が出来るといいですね。

 

次回は、モンテッソーリの「自己教育力」についてお話ししますね。ではまた!!