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モンテッソーリ教育

子育てのイライラに効く「自分を認められる私」になるためにできること

 

今回は

先日、こちらの記事に書きました

子育てでイライラしないためには自分を認めること

が大切だけれど、

 

どうしても自分を認められない方や、

なぜだか「どうせ自分なんて・・・」

と思ってしまう方に

やってみて欲しい

私がやってみてよかった方法をお知らせします。

 

まずは私が大好きな子育てカウンセリングの本より

 

この方法は私が学んだ親子のカウンセリングの第一人者

阿部秀雄先生の

「お母さんのイライラがニコニコに変わる 魔法の子育てカウンセリング」

(以下「魔法の子育てカウンセリング」とする)という

こちらの本にヒントを得て

やってみたものです。

「どうしても自分を認められない気持ち」や

「どうせ自分なんて・・・」と思ってしまう背景には

子どもの頃の育ちが大きく影響しています。

 

「魔法の子育てカウンセリング」のはじめの方のマンガに

【第三反抗期】というのがあるのですが
(上のリンクのサンプルページからも見れます)

その中で大人になってからも親への不満がうずくときの対処法が書かれています。

 

これはこれでとてもよかったし、全編通してとても大好きな本です。

なので、私はこの本を何回も読んでいます。

スポーツメンタルトレーニングのお話しで知ったイメージの力

そして、ある時スポーツメンタルトレーニングのお話しを聴く機会があり、

人の脳は現実とイメージを区別できないということを知りました。

イメージトレーニングに実際の効果があるのはそのためなのですね。

 

では、そのイメージの力を活かすことはできないかなと

やってみたことを次に紹介しますね。

 

イメージの力をインナーチャイルドに届ける

生まれる前から、自分が理想の両親をイメージして

記憶にない小さいころ、たくさん愛されて、喜ばれて

育ってきたところをイメージしてみたらどうだろう

記憶にある嫌だったことは、

理想的な対応に変えてイメージしてみたらどうだろう

と思ったのですね。

 

実際やってみると、

自分の身体の今まで冷たかった部分が

温かくなったような気がして、

 

心地よく感じたのを覚えています。

 

特に3歳までのことは潜在意識にしまわれていて

記憶にはないけれど

今の自分に影響を与えていることが多いです。

 

例えば、

私は小さい頃から何故だか

「男の子に生まれたかった」と思っていて、

「なぜかな?」と不思議だったのですが

ある時、母親からこんな話を聞かされました。

 

私は三姉妹の三女なのですが、

その時代はまだ産まれてくるまで男の子か女の子かは

わかりませんでした。

両親は上二人が女の子だったので、

今度は違う性の子どもを望んでいたのですね。

 

ちょうどその時、同じ産院で、

次の日に産まれた男の子がおり、

その子は三兄弟の三男だったのです。

 

母は冗談でそのお母さんと

「反対やったらよかったのにね」

なんて話していた

ことを、私が子どものころに何回か私に

話してくれました。

 

母には悪意はなく、

私がもし母の立場だったら

やっぱりそう思うかもしれません。

 

大人になった今ならそう思えますが、

子どもの頃、

その話を聞いたときは

なんだか苦しかった。

 

そして、だから私は「男の子に生まれたかった」と

ずっと思っていたのかなと感じました。

 

そのことをずっと覚えていたので、

やるなら産まれる時、

いや、産まれるよりずっと前からのことを

イメージした方がいいなとおもいました。

 

では、次にその具体的な方法をお伝えします!

名付けて

【インナーチャイルドイメージワーク】

です。

 

やり方は

まず、準備としてインナーチャイルド癒しのワークをします。

具体的には

・大人になってもうずく親への不満を一人の時に思い切り吐きだす

紙に書き出して最後に破り捨てるのもいいです。

・同時に辛かった当時の自分に、今の自分がたくさん共感して抱きしめる

・そのように育てるしかなかった親の運命に敬意を払う

 

癒しが終わったらいよいよイメージワークです。

 

1人になれる時や、子どもを寝かしつけて

子どもが寝そうになった時でもかまいません。

静かに、イメージする時間がとれる時にやってみてください。

眠いときや、寝起きで少しボーっとしているときの方が

潜在意識に入りやすいかもしれません。

 

瞑想のように目を閉じてリラックスしてください。

 

そして現在の自分から過去の自分へとイメージのなかで

さかのぼっていきます。過去を思い出したくない場合は

体が小さくなるイメージだけでもかまいません。

 

自分では覚えていない3歳、2歳、1歳、0歳、

さらに妊娠中までさかのぼります。

 

あなたは今お母さんのお腹にやどった命のはじまりです。

 

次に理想の両親像をイメージしてます。

そして、次からの場面を順にゆっくりとイメージしてください。

 

両親は仲良くて

 

・あなたを妊娠したことをとっても喜んでいます

 

・お腹が大きくなってあなたが順調に育っているのを喜んでいます

 

・お母さんのお腹はずいぶん大きくなり
あなたが産まれてくるのを心待ちにしています

 

・いよいよ産まれる時がきました。
あなたもしっかり産まれようと心の準備をしています

 

・出産は順調に進みあなたは「苦しいけれどもう少しだ!」と頑張っています

 

・母も頑張り、父もそれを応援しています。

 

・いよいよ産まれ出る瞬間です
やった!うまく生まれ出ることができました
両親も本当に喜んでいます

 

・助産師さんはあなたを優しく扱ってくれ、
あなたはすぐにお母さんに抱いてもらいうことができました
そしてあなたはやすらぎを感じています

 

・日に日に大きくなるあなたを両親は喜び、
愛情たっぷりに育ててくれます。

 

・イヤイヤ期で泣き叫ぶあなたにも「仕方ないね」と微笑みながら
言いなりになるのではなく真の愛情をもって育ててくれています。

 

・少し大きくなってあなたが悩んでいるときも、
いつもはやさしく温かく、時には叱って理想の対応をしてくれるます。
いつもあなたは愛され、受け入れられていると感じています。

 

・離れていてもいつも見守り、応援していてくれる両親
その愛を感じている自分

の場面を、それぞれイメージして、

その時の自分の感情までゆっくりと味わってみてください。

 

何だか体の感覚がふわっと変わりませんか?

 

よかったと思ったら自分のイメージが定着するまで

繰り返し何度もやってみてください。

 

そして、もしこれが「良かった!」と思ったら

ぜひご感想をお寄せくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子育てのイライラ、子どもの様子にイライラしてしまう時どうする?

子どもの様子にいつもイライラしてしまう。

わざと悪いことをしているように見えたり、

何をするのも「めんどくさい」とか

なかなかやろうとしなかったり

すぐに手が出てしまったり

わがまますぎるとか、

イライラの原因はいろいろありますよね。

では、まずイライラをなくすにはどうすればいいのでしょう?

 

イライラを無くすには、子どもの見かたを変える

どういうことでしょう?

では、わざと悪いことをするのは何故なのでしょう?

そんなお話しから始めます。

こんな時いたずらと思って叱っていませんか?

こんなふうにトイレットペーパーやティッシュを次々出したり

ママのかばんの中身を全部出したり

本棚の本を次々落としてしまったり

 

こんなところをみると思わず

 

「やめて!」とか「ダメ!」って言ってしまいますよね。

私もそうでした。「敏感期」を知るまでは。

 

でも、実はこれ

「もったいなーい!」

これ、子どもが自立に向かって自分を

成長させるための子どもにとってのお仕事なんです。

「敏感期」のエネルギーがさせること

寝返りや、ハイハイや歩けるようになるのと同じように

この時期に、「つまむ」「引っ張る」「落とす」という

動作を獲得するためにやっていることなのです。

 

それらを繰り返すことで脳や神経や筋肉を発達させ、

神経伝達が良くなり、動作もどんどん上手になっていきます。

 

このような特定のものに特にこだわる時期のことを

「敏感期」といいます。

 

そして、そのエネルギーは自然のプログラムに

動かされているので、やりきるまで止められないのです。

 

そして、途中で止めさせると、その時はやめたとしても

結局後から何度も何度も満足するまでやってしまいます。

 

ですが、それを知らないと

「何回言ったらわかるの!」って

思ってしまいますね。

 

でも、どうですか、これを知っただけで、

ティッシュ1箱50円くらい

「どうぞ使って」って思いませんか。

後で集めて汚いところを拭くのに使えばいいし。

または、このような代替品を準備してもいいです。

これはフェルトや不織布で作ったティッシュの代替品

「敏感期」のお仕事を十分にできないと子どもは逸脱する

ですが、すでにその時期に

叱ることを繰り返して

認めることがないと

「どうせぼく(わたし)は悪い子なんだ」と

何をしたら親を喜ばせるのかわからず、

 

でも、かまって欲しいので

わざと悪いことをするようになっているかもしれません。

 

または、手を動かすことのできるものを

取り上げてしまっている場合、

敏感期のに発達させるべきところを

じゅうぶん発達させられないままになってしまいます。

 

精神科医でもあるモンテッソーリは、

著書『幼児の秘密』の中で

敏感期の子どもの自分を発達させるためのエネルギーを

湖から流れる水路に例えています。

子どもが生まれながらにもっている

敏感期に自分を発達させるためのエネルギーの川が

障害物にぶつかり曲がりくねって急流をなし、

困難に出会えば水路を逸脱すると言っています。

そして、その生命と言う激流のはけ口をふさぐことは

許されないと。

そして、大人のはっきりした異常や

肉体的な病気でも精神の不調でもその人の

幼児期に関係があると言っています。

では、この水路を逸脱した状態から回復するには

どうすればいいのでしょうか?

その前に逸脱した状態が具体的に

どのように現れるかというと

 

強い子どもたちには

わがまま

乱暴

反抗的  

 

などが、

 

弱い子どもたちには

無気力

消極的

怖がり  などがあります。

(マリア・モンテッソーリ著 『子どもの精神』参考)

逸脱した状態から回復するには

このような状態から正常化※するには、

一つの作業への注意力の集中が必要です。

(※逸脱した状態から回復して正常な状態に

戻ることを正常化といいます)

そのためには、環境中に

・その子どもに合った作業ができるものがあることと共に

逸脱して流れる成長のエネルギーの川が

元に戻っていけるように

・環境の一つでもある大人が障害にならないために、

子どもを一人の同じ人間として認めること、

子どもは自立に向けて自分で自分を育てる力を

持っていると信じることが大切です。

まず、認める具体的な行動として、

「○○できたね」と

出来たことをありのままに

口に出してあげるのも良いです。

そして、その存在を喜ぶこと。

 

そのためには、子どもが産まれた時の喜びを

思い出してみてください。

もしかすると

今は可愛くないかもしれませんが

それは、日々の生活でママやパパも疲れて

しまっているので、見えなくなっている

だけです。

 

子どもを叱ってしまっていたのも

「ちゃんと躾なきゃ」という

もともと子どもを思う気持ちからなのだから

「敏感期」なんて知らなかったのだから

仕方ないです。

 

だから決して自分を責めないでくださいね。

ママやパパが自分を責めていると

子どもはママやパパのことが心配になります。

 

子どもが見たいのは

ママやパパの笑顔なのです。

 

そして、想像してみてください。

 

もしも今、目の前にこの子がいないとしたら

想像できますか?

そんなこと考えられないのではないでしょうか?

ではその、大切なお子さんが産まれた時の喜びを

お子さんに伝えてあげてください。

子どもはそれだけで嬉しいものですよ。

そして、

パパやママも子どもでした。

みんな喜ばれて産まれてきたのですよ照れ
ママもパパもそのままで素晴らしい!
自分をそうやって自分を認められるとお子さんのことも
認められるようになります。

いや、そんなふうに思えない、

自分を認められないという方はどうすればいいか、

これはモンテッソーリではなく
親子のカウンセリングをヒントにやってみて
良かったことですが、次の投稿でお伝えします。
ただし、必要な方にだけお伝えしたいのでこちらのフォームより
ご連絡ください。自動返信にてパスワードをお伝えします。
そうして、敏感期に合わせて準備した環境で
お子さんが自分で選んだ作業にに集中できたとき、
逸脱状態からの正常化が起こります。
作業は特に本物の作業を子どもは好むと
モンテッソーリも言っています。
なぜなら、それが自立につながっていくからです。
なので、モンテッソーリの日常生活の練習は
実際のお仕事をやらせてあげると
子どもは、自立に向けて確かな力をつけられます。
お料理・裁縫・掃除・DIYなどいろんな
実際の作業をやってみられるとよいでしょう。
子どもがやりたがることを、
子どもの手に合った道具で
ゆっくりとやってみせて、
「やってみる?」と聞いて
「やってみる」と言ったらやる。
やらないなら押し付けない。
やり方が間違っていても直接訂正しない。
繰り返し集中してやって身につける。
それが子どもの自信になります。
逸脱から回復させます。
モンテッソーリは、その様子を
「正常化」と言いました。
どんなに悪い子のように見える子どもでも、
もともと悪い子なのではなく、
本来の良さが見えなくなっているだけなのです。
逸脱した子どもが正常化するには、
集中できるものがみつかるまでしばらくかかるかもしれませんが、
子どもの力を信じて環境を準備してあげてください。
そして、集中できるものが見つかったときには、
子どもが自分からやめるまで、
不用意に声を掛けたりしないことが大切です。

まとめ

・イライラを無くすには、子どもの見かたを変える

小さなこどもがやっているいたずらに見えることはいたずらではなく
自分を成長させるためにやっている。

・「敏感期」のエネルギーがさせること

自分を発達させるための、自然のプログラムに従って
やっていることなのでそのエネルギーは止められない。

・「敏感期」のお仕事を十分にできないと子どもは逸脱する

「敏感期」のお仕事を止めようとするとそのエネルギーは川の水が

障害物にぶつかったように逸脱する。

・逸脱した状態から回復するには

自分で選んだ一つの作業に集中すること。
そのためには敏感期に合った道具や教具が環境にあること。
また、・環境の一つでもある大人が障害にならないために、
子どもを一人の同じ人間として認めること。 
子どもは自立に向けて自分で自分を育てる力を
持っていると信じることが大切。
大人も自分を認めて子どもに笑顔を向けること。
子どもが集中できるものを見つけたときは

自分でやめるまで不用意に声をかけたりしない。

こどもの力を信じてあげてくださいね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございましたニコニコ

 

 

モンテッソーリ「対称地形の紹介」のお仕事

少し前のお教室では、

「対称地形の紹介」のお仕事をしました。

私、この「対称地形」ってモンテッソーリ教育で初めて知りました。

どういうことかというと、

「湾と半島」

「島と湖」

「地峡と海峡」

など、陸と海(水)で出来ている地形で、

感覚的に対称なものを

「対称地形」と、言います。

これを、粘土で作って、色水を海の所に入れてみるのですが、

これ、地球儀や地図にはこんな地形はたくさんあるけれど、

 

ただ地図を見て

 

「これが湾でこれが半島だよ」

 

って説明するのとは

 

全く違う体験だと思います。

 

 

自分で粘土で形を作って

 

そこに水を流し込んで、

 

 

そこに立体的な地形が出来上がる。

 

 

手を動かして、

 

粘土の感触を感じて

 

水が流れ込むのを実際に見る。

 

 

どれだけたくさんの感覚を使っているか

考えてみればわかると思います。

 

このお仕事をしたSくんも

「楽しかった!」と照れ

 

「湾と半島」以外の他の地形も

「またやりたい!!」とニコニコ

​​​​​​​

幼児期に様々なことを楽しく学べる

モンテッソーリのそういう所が

やっぱり私は大好きで、

もっと、たくさんの子どもたちに

お伝えしたいなと思いましたおねがい

 

 

「文化教育」には他にもさまざまな学びがあります。

 

そして、

「日常生活の練習」や

「感覚教育」

「言語教育」

「算数教育」

も含めた

その幼児期のさまざまな学びが

網の目のように広がっていると、

 

成長した時に

 

「あ、これ知ってる」

「こんな時はこれを活かせばいいのじゃないかな」

 

と、

 

いろんなことに

応用できるようになるのではないかな

と、思います。

 

そして、自信にもきっとつながっていきます。

モンテッソーリ「宇宙と星のはじまり」&算数教具・感覚教具特別教室

特別教室「宇宙と星のはじまり」&算数教具や感覚教具に触れてみよう
2021年12月11日 

モンテッソーリ教育はいいというけれど具体的にどんなものなのか、何がいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
最近ではおうちモンテはずいぶん取り入れてくださっているようですが、子どもの興味は年齢とともにどんどん広がります。その興味にこたえるように、モンテッソーリ教育はさまざまなことを知れる・興味を持った時に学べる環境を準備します。また、興味を持つにはきっかけが必要です。誰かがやっているのを見て興味を持つこともあるし、この教具は何かな?と興味を持つこともあります。そんなきっかけづくりとともに、モンテッソーリ教育のおもしろさを伝えたいと今回の教室を企画し、せんだんのHillのお部屋を借りて行いました。

まずは「宇宙と星のはじまりのお話し」

 

 

お水の中に宇宙を作り、お話しをします。

 

 

 

 

 

その後、図鑑で星のお話し、思ったよりとっても集中して聞いてくれました。

 

 

その後、「算数教具と感覚教具にふれてみよう」と、いうことで4歳のお友達には少し難しいかなと思いつつ、せっかくの機会なので、小さい方はご家族にサポートしてもらいながら、モンテッソーリ算数教育のおもしろさを知っていただけるように「たし算」をしました。

「たし算」とは言っても4桁のたし算です。

 

 

(ぼくが持ってきたの合ってるかな~)

 

 

 

 

みんなが持ってきてくれたのを合わせるとどうなるかな?

 

集中して見てくれました。

 

4桁の「たし算」というと、難しくかんじますが、小さいお子さまでも、体を動かしながら学ぶことで、学びやすいのです。

 

その後はそれぞれ自分でえらんだ教具に触れて真剣なお顔や「できた!」のお顔が見られて私も嬉しかったです。

 

ご感想

参加いただいた保護者の方から嬉しいご感想をいただいたのでご紹介しますね。

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あのような楽しい学びの機会を設けていただき、ありがとうございました。
親は基本入れない(といってもおそらく一人は嫌がると思ってはいたので主人についてもらって私は下の子と教室の外で)の予定でいましたので、一緒にお話を聞かせていただけて嬉しかったです。 また、宇宙の始まりのことを水を使って表現されたり 足し算の”合わせる”を全部一緒に包むということに置き換えておられたり 大人でもなんだかワクワクするのだから子どもも意味が分かれば(たぶんうちの子はなんのことやらというかんじでしたが)《←いえいえ、集中がとぎれられることもありましたが、とても興味を持って真剣に見て・聞いて・手を動かして参加してださってたところもたくさんありましたよ:さかい》面白く分かりやすいだろうなあと思いました。 今回の募集の案内に書いてあったこと、なるほどでした。

ぜひ また機会があれば参加させていただきたいです!! 私だけでは偏った(自分が知っていることや興味のある)知識しか与えてやれないので、 世界が広がるこのような体験(普段のお教室含め)は本当に貴重でありがたいです。 今後ともどうぞよろしくお願い致します。   A.F様

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ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

お教室のお問い合わせ・体験の希望は↓↓↓こちらより

モンテッソーリ教育 「自立に向けて」お出かけ準備は自分で

リュックを担いだ幼児

子どもの通園やお出かけの準備、親がするのが普通だと思っていませんか?
(これからモンテッソーリ教育を学ばれる方向けに書いています)

子どものお出かけ準備は子どもが自分でできるように

 

子どもは自分でできるようになりたいと願っています。

モンテッソーリ教育は自立のための教育です。

1歳を過ぎ、しっかり歩けるようになったら「じぶんで!」と言い出す前から、子どもの物は子どもが自分で持てるかばんに入れて、持たせてあげましょう。

小さいのに荷物を持たせてかわいそうと思う方もおられるかもしれませんが、この時期の子どもはちょうど自分の力より重いものを運ぼうとする時期です。

そして、かばんやいつもかばんに入れて持って行くものの置き場所も子どもが取り出しやすいところに決めて、「さあ○○ちゃんのもの準備しようね」とまずはママやパパが準備しているところを見せてあげていればそのうち手を出して自分でやろうとするはずです。

そのときは、ママやパパは子どもが自分でできるようにさりげなくサポートしてあげてくださいね。

 

お家に帰ってかばんの中のものを片づける時も同じようにやって見せて、自分でやろうとしたらさりげなくサポートです。

はじめのうちは大人がやるより時間が掛かりますが、慣れてくれば楽になりますよ。

 

自分の荷物は自分で持つくせを

リュックを担いだ幼児お教室でも「自分のものは自分のかばんで持ってきてね」と伝えており、みなさんそうしてくださいます。

ですが、一般的にはこの地方は車社会なので、車を降りたら目的地はすぐそこなので子どものかばんを大人が持ってしまうことも多いように見受けられます。

だからこそ、意識して自分で持たせてあげましょう。

でないと、「自分のかばんを持ってもらうのがあたりまえ」の子どもになってしまいます。

「自分のものは自分で持つのがあたりまえ」という自立心を育ててあげたいですね。

(本当に重くて持てないとか、疲れていて大人を頼ったときは手伝ってあげてください。この時、まだ言葉で言えない子には「どうしたの?疲れた?」と理由を言葉にして聞いてみて、うなずいたら『「疲れたから手伝って」だね。』とどう言えばいいのか教えてあげると言えるようになってきます。

注:もちろんお泊りなどで荷物がたくさんある時には子どもに持てる量や、自分で持った方がいいものを子どもと一緒に考えて持たせてあげてください。

もうすでに大人が持つ(準備する)くせがついている場合は

ですが、すでに大人が持つ(準備も同じです)くせがついている場合、急に明日から自分で持ってねと言っても難しいことも多いです。

この場合は誕生日などの区切りでその前から「〇歳のおにいちゃん(おねえちゃん)になったら自分でできることは自分でしようね。かばんも自分で持とうね」とお話ししておき、誕生日になったら自分で出来るように見守り、もしめんどうがっても自分でがんばれるようにサポートしてあげましょう。

そして、自分で持てたら「自分で持てたね!」と認めてあげましょう
「自分で出来た!」の気持ちが自立心や自己肯定感を高めます。

自分で持つくせがつくまでは(今までのくせを直すのが)大変なこともあるかもしれませんが、そこはパパやママの頑張りどころです。しっかり導いてあげてくださいね。

応援しています。

まとめ

1,子どものお出かけ準備は子どもが自分でできるように環境を整え、
まずは大人がやってみせ、子どもが「自分で!」と手を出してきたら
自分でやってもらう。大人はさりげなくサポートする。

2,自分の荷物は自分で持つくせを小さいときからつける。
持ってあげるのを当たり前にしない。

3,すでに大人が持つくせがついている場合は誕生日に合わせてお話ししておき、
誕生日になったら、自分でできるようにサポートする。
できたことを認めて、自分で持つ(準備する)くせがつくまで導く。

 

最後までお読み頂きありがとうございました照れ

 

 

お教室「となみモンテッソーリこどものいえ」のお問合せ体験は公式LINE↓にて受け付けております。

かんしゃくへの対応で知っておきたいことⅡ~子どもが集中している時

子どもがお絵かきやぬりえ・工作などに集中している時やとっても楽しそうにしている時は大人だって出来るだけ続けさせてあげたいですよね。でも、どうしても時間がないときは終わらせないと・・・こんなとき、「時計の長い針がここに来たらおしまいね」と言っていてもなかなかすっと終われないことがあります。そんなときはどうしたらいいのでしょう。小さい子なら、上手く言葉でつたえられなくてかんしゃくにみえることがあります。どんな言葉を掛けてあげれば比較的穏やかにやめることができるのか、私がやってきてうまくいった方法をお伝えします。

子どもが集中している時は

まずは声を掛ける前に子どものやっていることをよく見る

時間が無いときこそ「急がば回れ」です。いきなり「さあ、時間だからおしまいね」と言うのではなく、今、子どものやっていることをよく見ましょう。

「でもそんな余裕はありません」って言葉が聞こえてきそうですが、少しの時間でいいんです。
子どもが今やっていることをよく見ましょう。

お絵かきや塗り絵なら今かいているものはあとどれくらいで出来上がりそうかな?それまで待ってあげれるかな?工作でもどれくらいで出来上がるかな?と考えて見てみましょう。もし、まだまだ続きがありそうなら、キリのいいところはどこかなと考えて、「今、おしまい と言われたらどんなふうに思うかな?」と子どもの気持ちを考えてから声を掛けていました。

では、どんなふうに声を掛ければいい?

もう少しで出来上がりそうなら「もうちょっとで終わりそうね。それが終わったらおしまいね。」と言ってあげると、たいていはすっと終われました。

それを、子どものタイミングを考えずに「さあ、時間だからおしまいね!」といってしまうと、2~3歳の子どもはまだ「もうちょっとで終わるからちょっと待って」が言えなくて癇癪を起こしてしまうことがあります。

(前にも書きましたが、かんしゃくを起こした子にはその子が何と言いたかったのか考えて、気持ちに合う言葉を掛けてあげてくださいね。そうすればやがて言葉で言えるようになってきます。)

でも、声だけ掛けて子どもにまかせていると、もっとやりたい気持ちが強いと続けて新しい絵をかき始めてしまうことがあります。すっと終われるためには終わる時を見てタイミングよく「さ、おしまいね。楽しかったね~」ともう一度声を掛けてあげると(しぶしぶでも)すっと終われることが多かったです。

そして、まだまだ続きがありそうな時は、「まだまだ描こうと思ってる?もうすぐ終わりの時間なんだけど、じゃあこの○○が描けたらおしまいにしようか?」「まだまだ●●も△△も描くの!」「そっか、●●も△△も描きたかったんだね~。・・・・・だけどもうおしまいの時間だからね、じゃあ●●が描けたらおしまいね」ときっぱり伝えてもっと描きたい気持ちに共感しながらキリのいいところで終われる提案をしてあげるのがおすすめです。

これはアニメやゲームなどの時も同じで、早めの時間に「あと10分で終わりの時間だからキリのいいところで終わるよ」などと声を掛けてあげると、盛り上がっているところで「さあ時間だからもうおしまいね」というよりずっと受け入れやすくなるでしょう。大人だってドラマの今盛り上がってるところで急に「時間だからこれでおしまい!」って言われたら嫌ですよね。子どもも同じですね。

それとともに、短時間で終わってほしいとき用に、絵かきやぬりえの場合なら小さいめの紙やぬりえを準備しておくのもよいですね。

 

それでもひどいかんしゃくや、手が出る、いつも素直でないなど気になる行動が続くときは

これまで書いたように対応してみても、ひどいかんしゃくや、暴言・暴力・素直でない・極端に何事もやる気がないなど気になる行動が続くときは、特に子どもの気持ちや成長欲求が満たされていないことが考えられます。モンテッソーリ教育ではこのような行動を逸脱行動といいますが、このような時に、何か子どもの集中できるものが見つかった時は、その時だけはルールをゆるめて、食事の時間なども「ご飯できたけど食べる?今日は特別、もうちょっと後にしてもいいよ」と満足するまでやらせてあげると、気持ちや成長欲求が満たされて本来の素直さ、この子らしさを取り戻せることがあります。

もし、きょうだいがおられるなどで集中できる環境がお家で作ってあげにくいときは、お教室に来られるのも良いですよ。お教室では、やりたいことに集中できる環境が準備されています。

 

まとめ

子どもがおえかきやぬりえなどに集中しているときは、まずは声を掛ける前に子どものやっていることをよく見る。そして、もうすぐ終わりそうか、終わりそうならそうなら、キリがよいところで終われるように声を掛ける。まだまだ終わりそうになかったら区切りのところで終われるように導く。

それでもひどいかんしゃくや、暴言・暴力・ひどく消極的など気になる行動が続くときは集中できることが見つかったらその時だけはルールをゆるめて満足するまでさせてあげると、本来のその子らしさを取り戻せることがある。

 

いかがでしたか?自然とやっておられる方もおられるかもしれませんが、子どもの気持ちになって考えてみるとわかると思います。でも、1歳頃の小さいうちは大人の都合で「さあこれでおしまい」と言ってもきいてくれるので、そのずっとそのつもりでいると自我が芽生えてきたとき「何でこんなにかんしゃく起こすのかな?」ってことも出てくるかもしれません。そんなときは、「子どもの気持ちになって考えてみる」そうすると自然と掛ける言葉も違ってくるのではないでしょうか。

イヤイヤ期のかんしゃくについて、まだごらんになっていない方はこちらもごらんください。

モンテッソーリ教室が富山テレビの取材を受け放送していただきました

モンテッソーリ教育について富山テレビさんの取材を受けました

先月放送していただいたものが、富山テレビさんのホームページにアップされましたのでお伝えします。

じつは、7月に取材を受け、8月末に放送されたのですが、
緊張して上手く伝えられた自信がなかったので、皆さんにお伝えしていませんでした。

ですが、放送を見るととてもうまく編成してくださり、皆さんにもお伝えしたいと思ったしだいです。

 

コロナ禍の中ですので、

お教室の中で私だけ先に取材していただいた後、
最近堀先生と共催で外遊びのイベント「ゆるっと外遊び」を行っていることもあり、
お教室にお通いの中田さん親子が参加してくださりお外で取材していただきました。

その頃は梅雨時で雨の心配もあったのですが、当日は雨も降らず、暑すぎずのちょうどいいお天気でした。

途中日差しも出て、お水を使って遊ぶのにちょうどいいお天気になりました。

 

取材は7月のはじめ、放送は8月27日と間がありその間にプロデューサーの織田様とも何度もやりとりしながら「伝えたいことがちゃんと伝わっているだろうか」とドキドキしながら待ちました。

ドキドキしながら迎えた放送日

夕方の「ライブBBT」という番組の「Happy Baby プロジェクト」というコーナーで紹介されたのですが、番組の放送開始時間から10分後くらいに始まりました。

見ていると、モンテッソーリ教育の伝えたい内容がとてもよく伝わるように構成してくださっていて、とても嬉しく、そしてすごくほっとしました。

参加してくださった、英里奈ちゃんもとってもいい笑顔が見られて本当によかったです。

放送の模様はこちらの「放送動画」からごらんください。

https://www.bbt.co.jp/happybaby/album.html

(注:最後に出てくる外遊びイベントはモンテッソーリ幼児教室主宰でなく「お母さんの応援団」堀裕美先生との共催で、ゆるっとした感じでやっています。詳しくはこちらをご覧ください。)

最後になりましたが、取材いただいた織田プロデューサーはじめ富山テレビの皆様、構成、放送に関わってくださった皆様、ご協力いただいた中田さん親子様、本当にありがとうございました。

見てくださった皆様もありがとうございました。

子どもが0歳から持っているモンテッソーリの「自己教育力」とは?

「教育」というと大人から子供に教えるイメージですが、モンテッソーリのいう「自己教育力」とはどんなものなのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

生まれながらに持っている「自己教育力」

突然ですが、あなたはお子さんにハイハイのしかたをおしえましたか?

歩き方を教えましたか?

 

教えなくても自らハイハイしだしたのではないでしょうか?

そして、気付けばつかまり立ちをするようになり、伝い歩きして、教えなくても歩けるようになっていたのではないでしょうか?

そして気付けば、教えなくても言葉を話せるようになったのではないでしょうか?

 

このように、子どもは生まれながらに自立に向かって成長する力を持っていて、必要なことは「やりたい」「知りたい」「学びたい」という意欲が備わっています。

そこで大事なことは、子ども自身が「やりたい」「知りたい」「学びたい」と思った時に、自分で学ぼうとしていることを止めないことです。

 

例えば、子どもが延々と庭の小石を並べているとき、捕まえた虫をじっとみたり、触って研究している時、水たまりの水をじゃぶじゃぶしているとき、子どもは「学ぶ」なんて意識せずにそこからさまざまなことを学び取っています。

こんなふうに自分で「学びたい」と思ったことを思う存分学んだら次の興味、学ぶことの意欲へとつながっていきます。

 

こうした、子どもの中にある自分を成長させるための力をモンテッソーリは「自己教育力」と言いました。

子どもには「自己教育力」があることを発見し、それを基礎としてモンテッソーリ教育法はつくりあげられていったそうです。

 

そして、大事なことは、この「学びたい」という意欲は幼少期だけでなく学校に入ってからの学びにも繋がっていくということ。

 

つまり、小さいときに「そんな汚い石触ってないで行くよ!!」なんて子どもの学びを止めてしまって、学校に入ってから「勉強しなさい」と言うのは矛盾しているということです。

子どもが興味を持ったことを学べる環境を準備してあげるとよいでしょう。

 

では次に、「自己教育力」を十分に発揮させるために大切な「間違いを訂正しない」ということについてみてみましょう。

 

間違いを訂正しない

子どもが何か新しいことをやろうとしている時、大人は早く成功させてあげたいと思って、つい「そうじゃなくてこうやるといいよ」などと口をはさんだり、「ここをこうして・・・」と手をだしたりしてしまいがちですが、手を出した瞬間に子どもはやる気をなくしてしまいます。

また、子どもによっては間違いや失敗を怖がって、新しいことにチャレンジしなくなります。

「間違っても失敗しても、またやり直してちゃんとできるようになる」と信じてその時を待つ関りが大切です。

それによって、子どもも「自分には間違っても自分でやり直してちゃんとできるようになる力がある」と自分を信じられるようになります。

 

1度の失敗で諦める人か、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する人か、どちらがより充実した人生を生きていけるでしょうか?

そんな性質は小さい時からの関りで育っていくのですね。

 

まとめ

1,生まれながらに持っている「自己教育力」

子どもは生まれながらに自立に向かって成長する力を持っていて、必要なことは「やりたい」「知りたい」「学びたい」という意欲が備わっている。

そこで大事なことは、子ども自身が「やりたい」「知りたい」「学びたい」と思った時に、自分で学ぼうとしているを止めないことが大切。そのことを思う存分学んだら、次の興味や、学ぶことの意欲へとつながっていく。

子どもの中にある自分を成長させるための力をモンテッソーリは「自己教育力」と言って、この力を基礎としてモンテッソーリ教育はつくりあげられた。

この「学びたい」という意欲は幼少期だけでなく学校に入ってからの学びにも繋がっていくので、子どもが興味を持ったことを学べる環境を準備してあげるとよい。

 

2,間違いを訂正しない

子どもがやっていることに口をはさんだり、手を出した瞬間に子どもはやる気をなくしてしまう。

また、子どもによっては間違いや失敗を怖がって、新しいことにチャレンジしなくなる。

「間違っても失敗しても、またやり直してちゃんとできるようになる」と信じてその時を待つ。

子どもも自身が「自分には間違っても自分でやり直してちゃんとできるようになる力がある」と自分を信じられるようになることが大切。

1度の失敗で諦める人か、失敗しても諦めずに何度でも挑戦する人か、どちらがより充実した人生を生きていけるか?

そんな性質は小さい時からの関りで育っていく。

イヤイヤ期かんしゃくへの対応で知っておきたいこと

今日は子どものイヤイヤ期癇癪・ダダこねへの対応について、です。

泣き喚いてテコでも動かない、困りますよね。

 

簡単に解決できる方法はないのですが、望ましい対応の仕方はあります。

これを間違えると後々大変になることも。

 

では、どんな対応が望ましいのか見ていきましょう。

 

目に見える子どもの表現は同じでも、違う対応が必要な場合があります。

2つの対応が全く違う場合があるのですが、

「まだまだ遊びたい」や「もっと欲しい」などのダダこねの場合

この場合は気持ちに折り合いをつけること、ガマンすることを学ぶチャンスです。

気持ちに折り合いを付けること、ガマンすることを幼児期に学ぶことの大切さと、親の心持ちについて書きたいと思います。

 

おやつは「これで終わりだよ」って言っても、子どもは納得せずに泣きわめいてもっと欲しがったり、

外遊びの公園で、もう十分遊んだのに「帰ろうか」と言ってもまだ遊びたがったり、
(幼児は遊びの中で成長します。遊びの時間が細切れだと、遊びによって満たされる子どもの成長欲求が満たされない場合があるので、しっかりと1時間以上は遊べるように工夫してあげてくださいね)

 

急に「これでおしまい!」ではなく先におしまいを予告しておくのも大切で(大人だってすごく楽しい時に急におしまいって言われたら嫌ですよね)、それで切り替えられたら良いのですが、できない場合「じゃああと滑り台2回か3回かどっちにする」など選択肢を提案したり、「帰ったら一緒にお料理しようか」など気持ちを切り替えるための提案をしてもダメだった場合や、

 

スーパーで「お菓子は買わないよ」って言ってたのに「これ買って!買って!」と床に寝転んでジタバタ泣きわめいたり」した場合・・・

早く泣き止ませたい、でも「NO」を「YES」に変えない

大人は本当に困りますよね。

 

特に子どもが泣いていると「泣き止まさなければならない」とか、

 

「泣き声を聞いているのがつらい」という思いが強いと、

 

泣き止ませるために一度は「NO」と言ったことを「YES」にしてしまうことありませんか?

 

 

これは、確かにその時は泣き止むかもしれませんが、長い目で見ると逆効果です。

子どもは大人が一度は「NO」と言ったことでも、泣いたら「YES」になると学習してしまいます。

これを繰り返していると、いくら「NO」と言っても「YES」になるまで泣き続けるというこんくらべになってしまうこともあります。

 

また、おやつやジュースを欲しがるだけあげるということが、ご飯を食べないことに繋がるということもよくあることです。これは食べたもので身体は出来ているということを考えると、大切な脳が発達する時期に必要な栄養素が不足することになり、落ち着きのなさや、発達が気になることを指摘されて初めて「大切なことだった」と気付く人も多いので注意が必要です。

 

 

子どもが泣いたら小さい赤ちゃんの間はもちろん応答的な関りが必要で、それによって赤ちゃんはママやパパを信頼し、

そこから、自分が生きているこの世界を信頼していきます。

 

だけど、1歳を過ぎ2歳近くになってくると、自我が芽生えだします。

自己主張できるようになるためには、これも必要なことで、大切な成長です。

 

なので、もちろん(こんな人はいないと思いますが)何でも「NO」というのは

子どもが自分の言うことは受け入れられるという自信や意欲、信頼を失うので違います。

 

では、どんな時に「NO」というのか、

 

例えば     ・おやつのおかわりは1回までと決めてそれ以上欲しがったとき 

      ・おやつの後はご飯までは何か欲しがってもあげない(飲み物はお茶ならOK)

      ・食事の時に食べ物で遊び始めたら食べ物を下げる(初回のみ「次からしたらご飯はおしまいだよ」と注意して

       次からはいくら欲しがっても終わりにする。「感覚の敏感期」で遊んでいると思われる場合も、

       食べ物で遊ぶのはやめさせ、食事が終わってから別のもので代用する)

                ・夜寝る時間

      

など、子どもの健康・安全にかかわってくるような基本的なことや、大切なマナーを各家庭で2~3でいいのでルールを作って守ります。

 

 

スーパーに買い物に行く時はお菓子は買わないならお店に入る前に「今日は買わないよ」と言い聞かせて、癇癪をおこしても「買わない」を徹底します。

 

床に寝そべってジタバタしていても少し離れて見守りながら待っていても大丈夫です。

 

こんな時、人目が気になるかもしれませんが、子どもってそんなもの。

「大変だな~、うちの子もそんな時があったな。頑張って!」って心の中で応援している人が多いのですよ。

 

 

余談ですが、こんなことがありました。

 

スーパーでそんな場面に出くわして、パパとお姉ちゃんが少し離れて泣いている妹さんを見守っておられたのですが、

パパが小学生のお姉ちゃんに「懐かしいやろ?」って言うけどお姉ちゃんは「???」って顔をしておられました。

小さい時のことは覚えてないですものね。何だかほほえましかったです

 

 

3~40分くらい泣くのも普通と何かで見たことがありますが、

もっと泣いていても、泣きすぎでおかしくなるとかはないので大丈夫ですよ。

 

泣くのは我慢させないで、自分の気持ちと向き合わせる。

こんな時、泣かれるのがつらいママは泣くのも我慢させようとしてしまいますが、

欲しいのも我慢、泣くのも我慢より、欲しいのは我慢する代わりに泣かせてあげてくださいね。

そして、泣いている自分の気持ちとしっかり向き合わせて、「いつまでも泣いていても仕方ないのだな」とさとってきたら泣くのも落ち着いてくるので、それまで(可能なかぎり)待ってあげてくださいね。

 

泣くのが落ち着いてきたら、「帰って○○で遊ぼうか」など、気持ちを切り替えてあげてもよいと思います。

 

(そして、泣かれるのがつらいママは、自分も泣くのを我慢しているママ。いつも頑張ってるよね。

辛い時は「泣いていいよ」って自分を許してあげてね。)

 

どうしても時間が無いときや、駐車場など危険な場所の場合は、「○○したかったね~。ごめん、今はゆっくり聞けないから(危ないから)またおうちで聞くね」などと言ってから抱きかかえて移動させるのも仕方ないと思います。

でも、「後で聞くね」と言ったら後からまた「さっきは○○したかったんだよね~。そうだよね~。でももうおしまいの時間だったんだよ、」と、その時の気持ちを聞いてあげてくださいね。

 

子どもの気持ちを代弁することが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなる       

また、こんな風に子どもが泣いた時は、はじめは子どもの気持ちを代弁して「欲しかったね~、欲しかった、欲しかった」って声を掛けてあげると、子どもの気持ちに共感することになり、子どもは気持ちをわかってもらえたことで落ち着きやすくなります。

それと同時に、子どもに自分の気持ちを表わす言葉を教えてあげることになります。気持ちを表わす言葉を教えてあげることで、徐々に泣かずに言葉で気持ちを表わすことができるようになっていきます。

そして、「でも今日は買わないんだったね」と少し離れて「これ以上聞かない」ということを態度で示してあげると良いでしょう。ずっとそばで話しかけていると、子どもも「聞いてもらえるかも」と期待を持ってしまい余計に長く泣くことになります。

 

すぐに「うん」って切り替えられるようになるわけではなく、何回もこういう経験をして、癇癪=ダダこねは減ってきます。

 

そして、泣き止んで気持ちを切り替えられた時には「自分で泣きやめたね」や
「気持ち切り替えられたね」とできたことを認めてあげてくださいね。

 

こうして、小さい時に気持ちに折り合いをつけることを学ぶことは大切で、

子ども自身も本当のところは我慢ができるお姉さん・お兄さんになりたいと思っています。

子どももちゃんとガマンできるかっこいいお兄さん・お姉さんになりたがっている

保育園で年中児を担当してしばらくした頃にこんなことがありました。

ある日Uちゃんが「先生お着替えしたい」とシクシク泣きながら言いました。

ですが、お洋服はどこも汚れていません。

 

よく聞いてみると、汚れてないけど、お着替えに持ってきた新しい服が着たいということでした。

お家でならいいかもしれませんが(それぞれの考えによりますが)、保育園で汚れたときのために持ってきたお着替えに、

お洋服が汚れてもないのに着替えるのは私は我慢してほしいなと思いました。

 

そこで、「これに着替えたかったんだね~。...でもこれは汚れたときのためのお着替えだよね。」

「Uちゃん、時には我慢することも必要なんだよ。」

 

と、言うと小さくうなずき、「我慢出来てよかったよ」というと、何だか嬉しそうにしていました。

我慢できたことが誇らしげな表情でした。

 

Uちゃんはもう4歳だったので、比較的早めにに落ち着けましたが、それまで泣いたら聞いてもらえることが多かったのでしょう。あるいは、「この先生は優しそうだから泣いたら聞いてくれるかな」と思ったのかもしれません。

ですが、子どもにとって本当に嬉しかったのは気持ちに折り合いをつけて我慢できる自分になれたこと=自制心を身につけられたことだったのです。

 

そして、この時期に学ぶことができないと、どうなるのか、

気持ちに折り合いを付けることを学ばないまま大きくなると・・・

この、自制心は大きくなったら自然と身につくものではありません。

小さい時に自分の気持ちに折り合いを付ける経験を何度もして身につけられるものです。

幼児期にこの経験をしていないと大きくなっても、自分の思うとおりにならないと泣いてしまったり
(これは周りも困るけれど本当は本人が泣いてしまう自分をコントロールできなくて一番困っている)、

例えば、グループで役割を決める時や、部活でユニフォームを決めるなんて時に

他の子と意見がぶつかって自分の意見が通らないと、合わせられなくてそこに参加したく無くなり、

それがもとで学校に行きたくなくなるなんてことにもつながる可能性があります。
(もちろん学校に行きたくなくなる理由はそれだけではないし、
学校のありかたについても多様な考え方があるので、学校に行くのが良い、行かないのが悪いという意味ではありません)

 

いつも周りに「YES」と言ってくれる大人ばかりだと、

周りの子の意見が違う場合、周りはそんなつもりでなくても

「僕に(私に)意地悪をしている」と思ってしまうこともあるようです。

 

 

そして、今までこんくらべに大人が負け続けてきていた場合、子どもも泣き続けたら聞いてもらえることに慣れているので、

長く泣き続けるのでそれをかえようとした時、大人は大変です。

 

こんな場合、大人側が「子供に嫌われたくない」と思っていたり、何か「私のせいでかわいそうなことをした」と思っている場合がありますが、子どもはママが大好き、それくらいで嫌われることはありません。また、そのまま成長してしまった方が子どもは困ることになるので、「将来子どもが生きやすくなるために今我慢させることが必要」と思って、覚悟を持って「NO」を貫いて下さいね。

そして必ず、子どもには自分の気持ちに折り合いをつける力があります。そのことを信じてあげてください。

応援しています。

 

子どもがどう思うか不安なら、ルールについてあらかじめ話して、これはちゃんと我慢できるカッコイイお姉さん・お兄さんになるために必要であること、これからはいくら泣いてもこれだけは聞かないこと、もちろんあなたのことは大好きで嫌いになったからそうするわけではないことなど伝えておくとよいでしょう。

 

そして、再度言いますが、自分で泣きやめたとき、気持ちをおさめられたときは「自分で泣き止めたね」など必ずそのことを認めて、

喜んであげてください。

だんだんと落ち着くまでの時間が早くなります。

 

ママも「よく頑張った!」って自分をほめてあげてね。

*子どもに暴力・暴言など気になる行動が多い場合や、子どもの気持ちがわからない・信頼関係が築けていないと感じる場合は対応が違ってくることもあります。ご相談ください。
こちらもご覧ください。

 

目に見える子どもの表現は同じでも、違う対応が必要な場合があります。

それは、秩序の敏感期の癇癪の場合です。

癇癪が秩序の敏感期の現れの場合

敏感期とは、モンテッソーリ教育を少しでもかじられた方はご存じかもしれませんが、乳幼児期にある特定のことに対して強い感受性が現れ、敏感になる時期のことを言います。(他の敏感期についてもまた説明しますね)

例えば、幼児が言葉を教えないのに話せるようになるのは、言語の敏感期によって周りの人たちの言葉を吸収するからだといわれています。

 

では、秩序の敏感期とは?

物の場所や、いつもの順番、いつも通る道などにこだわる時期で、頭の中に地図を描いている時期とも言われます。いつもと同じことに安心するのです。

例えば、いつもお父さんが座る場所に他の人が座ったり、交差点の信号を渡る場所がいつもとちょっとちがったりすると泣きわめいて怒ったりすることがあります。

このこだわりは大人にとってはどうでもいいことだったりするのですが、子どもにとっては大切なことなのです。

どう対処すればいい?

モンテッソーリはこの秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れると言っています。

このようなこだわりには、秩序感を大切に、信号を渡る場所がいつもと違ったら元に戻ってやり直すことです。

このように、子どもが何かを「もっとやりたい」や「もっと欲しい」などの欲求とは違うことで癇癪を起こした場合や意味がわからず泣いている場合、この秩序感を疑ってみると、解決方法が見つかることがあります。

「秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れる」というのは、子どもが大切にしている秩序感を大人も大切にしてあげることで、子どもが自分は大切にされていると感じられるのではないでしょうか。

 

まとめ

癇癪への対応は2種類ある

1,「まだまだ遊びたい」や「もっと欲しい」などのダダこねの場合
1-1、「NO」を「YES」に変えない
・泣き止まないから「YES」に変えることを繰り返していると子どもが「自分の気持ちに折り合いをつける」ことが学べません。子どもの気持ちに共感しながら、行動は変えない。

1-2,泣くのは我慢させないで、自分の気持ちと向き合わせる
・子どもは泣きながら自分の気持ちと向き合い「いつまでも泣いていても仕方ない」と悟った時に気持ちを治められるようになる。泣きすぎておかしくなることはない、気持ちを治められるまで待つことが大切。

1-3,子どもの気持ちを代弁することが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなる
・まず、子どもの気持ちを表わす言葉を掛ける。それが共感することにもなり、気持ちを表わす言葉を教えることにもなるので、だんだんと泣かずに言葉で表現できるようになる。

1-4,子どももちゃんとガマンできるかっこいいお兄さん・お姉さんになりたがっている
・目先の自分の望みが叶うことが子どもにとって本当の意味で嬉しいわけではない。子どもは自制心を身につけたがっている存在である。

1-5,気持ちに折り合いを付けることを学ばないまま大きくなると・・・
・自制心は大きくなったら自然に身につくものではない。幼児期に何度も気持ちに折り合いをつける経験をして身についていく。
・幼児期に学ばないまま大きくなると、自分の思い通りにならないと、感情がコントロールできずに泣いてしまって周りの人や本人が困ったり、グループで何かするとき、周りと意見が合わないと、自分が合わせられなくて参加すること自体が億劫になったりして、それが「学校に行きたくない」ということに繋がる場合もある。
・少し大きくなってからだと、泣けば今まで「NO」が「YES」になる経験を繰り返しているので、長く泣き続けるので大変だけれど、そのまま大人になるよりいい。大変だけれど覚悟を決めて頑張ってください。応援しています。自分で気持ちを治められた時には認めて喜ぶ。これを繰り返すことでだんだん落ち着くまでが早くなってくる。ママも頑張った自分をほめてあげて。

2,癇癪が秩序の敏感期の現れの場合
・敏感期とは、ある特定のことに対して強い感受性が現れ、敏感になる時期
2-1,では、秩序の敏感期とは?
頭の中に地図を描いている時期とも言われる。いつもと同じことに安心する時期。特定のことにこだわりが現れ大人にとってはどうでもいいことにこだわり、いつも通りでないと癇癪をおこす。
2-2,どう対処すればいい?
・子どもがこだわっていること、大切にしていることを大切にする。癇癪を起こす前に戻ってやり直す。
・子どもがなぜ泣いているのかわからないときは、秩序の敏感期を疑ってみて対応を考える。
「秩序の敏感期のこだわりは必ず善へ向かうものとして現れる」

 

 

2種類のかんしゃくの違い、おわかりいただけたでしょうか。その時に合った対応が出来るといいですね。

 

次回は、モンテッソーリの「自己教育力」についてお話ししますね。ではまた!!

モンテッソーリ教育の宇宙の教育をしました

モンテッソーリ教育の宇宙の教育

モンテッソーリ教育では、大きく分けると「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」という5つの分野がありますが、宇宙の教育は「文化教育」に含まれます。学校の勉強でいうと「社会」や「理科」のような、今の小学校低学年なら「生活科」のように、内容がそれぞれ重なり合う部分があるものを幅広く統合してモンテッソーリは、私たちはみんな宇宙の秩序の中で相互に関連しながら生きている(生かされている)という意味で「コスミックエデュケーション(宇宙的教育)と言いました。

その中で、宇宙から地球の大陸や地形へとつながる一連の流れがあるのですが、いつも大きい方から小さい方へと紹介していきます。

 

「宇宙と星の誕生」~太陽系のお話し

最近のお教室では、4歳以上の興味を持ったお子さまに「宇宙と星の誕生」の提示をしました。

 

たらいの中に小さな宇宙を作ってお話しするのですが、宇宙に浮かんだチリやガスがだんだんとかたまりになる様子を目を輝かせて見ている姿が印象的でした。

 

その後宇宙の本を見たり、太陽系の模型をぐるぐるまわしたりして、宇宙の中の太陽系の地球という星に私たちが住んでいることなどをお話ししました。

 

太陽系の惑星の模型製作

 

その後、私が作ったそれぞれの惑星の模型を見て「僕も作りたい」と言っていたお友達は

 

「太陽ができたよ!」

 

惑星の色塗りをして、太陽系の星に親しんでいました。全部出来上がるのが楽しみです。

この活動は、芸術的活動でもあります。モンテッソーリの「文化教育」には芸術的活動も含まれているのです。

 

こんなふうに宇宙から私たちの地球そして、身の回りにある自然や、さまざまなことに興味を持ってくれるといいな、と願っています。

 

 

次回は、子育ての中で大変な「イヤイヤ期・かんしゃくへの対応で知っておきたいこと」についてモンテッソーリの見かたもまじえながらお話ししますね。ではまた!!